ヘイトクライムからさえも学べる様々な視点 ~差別と区別を分けるものとは~

このような中、ウトロ地区の状況や環境改善の為の支援に動いたのが日本人でもあり、「ウトロを守る会」代表の田川 明子 氏もその一人でした。
田川 氏はウトロ地区に住む女性と《 知り合った 》事で、40年程前に初めてウトロ地区を訪れましたが、側に電車が走っている場所であるにも関わらず(他の町などとも近接して近代的であったにも関わらず)、ウトロ地区だけに水道が無いという事実に唖然としたそうです。

更に、ウトロの土地が知らぬ間に転売されてしまい、1989年には土地の地権者と称す人が住人の立ち退きを求めて裁判を起こしました。

このように国策として半ば強制的に労働力として住まわされた《 事実は棚上げ 》にされたまま、裁判所からも住民は不法占拠とされ敗訴してしまいました。
そのような事態(立ち退き)を何とか回避する為にも、住民は色々と世間(日本人など)に訴えかけなどを行いつつ、強制的に立ち退かされる事を反対する看板なども設置していきますが、いつしかそのような光景がウトロ地区の《 象徴 》となっていってしまいました。

 

では、ここで視点の一つです。
皆さんもテレビなどで一度は見た事がある光景でもあるかと思われますが、ゴミ処理施設や葬儀場などが建設される予定地では反対を示す多くの住民運動が行われたりします。
勿論、近隣住民の方々にとってはいわゆる迷惑施設という《 判断 》がされている事と思われますし、そのような住環境や心身への(悪)影響が考慮される場合では必要な訴えのケースもある事と感じます。

ただ、最近では障がい者の方が働く施設やホスピスなどの建設予定地などでも反対運動が起こる事がよくあります。
ここには治安の悪化などが言われたりする事もある模様ですが、障がい者の方やご病気の方が治安を悪化させる原因となる事はあるのでしょうか、、、

 

時に様々な施設を狙った凶悪な事件が起こってしまう事はありますが、それは施設を利用する方々が起こしているものではありません。
そして、以前には町の美観や景観を損なう、地価が下がるなどを《 口実 》に反対運動が起こった町もありますし、現在でも続いている所もあります。

多くの方々が年金なども含め将来への不安などを抱えている中、福祉等の場では《 ゆりかごから墓場まで 》などがフレーズとなっていた時代もあります。

 

また、トイレの無いマンションと称される原発における核のゴミ問題も一向に解決に進んでいく《 道筋 》すら見えていない状況です。
東日本大震災では福島の原発事故で多くの方々が《 (否応なく)考えさせられた 》はずです。

最近のエネルギー価格の高騰により原発の新増設に賛成との意見も増えている模様であったり、その一方で核のゴミの最終処分地に《 自ら 》が住んでいる都道府県が決定される事には断固反対と唱える人々もいます。

何度も言うようですが《 今だけ 金だけ 自分だけ 》を貫いて、果たして自分一人だけが《 倖せ 》になれるものなのでしょうか、、、
仮に倖せになれる(なれた)としても、、、それで良いものなのでしょうか、、、

 

私の小学生の頃には《 宇宙船地球号 》という標語もありましたが、言わば《 一蓮托生 》の如くの、既に現在の地球規模で起こっている気候変動などからも《 気づかなければ 》どうなってしまうでしょうか、、、

そして、球(内)で起こった事は地球外の宇宙にも少なからず影響を及ぼす事は科学等でも既に証明されていますし、先程の核のゴミと同様に、仮に地球を脱出しようにも、地球の周りには既に回収されないままに《 放置 》されている人工衛星などの《 スペースデブリ(宇宙ゴミ) 》が原因(障壁)となり、新たなロケットの打ち上げすら困難になるのは《 目前(既にそうなりつつある) 》であるとの結果も判明しています、、、