では、話を戻しますが、《 一方 》でウトロ地区における様々な問題から一つの《 希望 》も生まれました。
それは、焼き肉交流会と称した日本人の支援者とウトロの住民達との《 交流 》が始まっていった事です。
そして田川 氏は住民である在日1世の方から掛けられた、ある《 言葉 》が忘れられないそうです。
田川 氏:
『 大きい声では言えんけど、地上げ(土地問題)があって良かったと思うで、って。
日本人が(焼き肉交流会に)こんなに来て、若い兄ちゃん達がこんなに来て、一緒に焼き肉食べようって、夢みたいや、って。
渦巻いていた “ 恨 ” がちょっと解ける感じがするんだって、この “ 恨 ”を抱いたまま自分は死にたくない、って。 』
では、視点の一つですが、ここでは敢えて魂の視点の一つを当てはめてみます。
《 カルマ・業 》というのも一つのポイントにはなりますが、
「自ら」の無関心や不作為などから・・・
「今世(現世)」において目を背け続けて来た事柄が過ぎれば・・・
同じような状況の《 来世 》を・・・
「自ら」で選んで生まれて来る・・・
とのものになりますが、表現を変えると、
「未練」とは・・・
練習や鍛錬が未熟な状態・・・
という事になりますが、
《 何の 》練習や鍛錬が未熟・・・なのでしょうか・・・
では、話をクライマックスへと進めて参ります!
今年5月からウトロ放火事件の裁判が京都地方裁判所で開始されたのは先の通りです。
そして、裁判開始の前に番組ではこの被告と手紙でのやり取りを何度かしたそうです。
それについて番組側として、
番組側:
『 対人関係から職を失うなど自らの境遇が滔々(とうとう:よどみなく話す様子)と綴られ、その鬱積した不満や怒りは独善的な思い込みによって在日コリアンに向けられていました。
こうした歪んだ感情が何故犯罪にまで発展したのでしょうか。 』
との問い掛けと共に、番組側は全ての裁判を傍聴していきました。
初公判で被告は事実(犯罪行為)を認め、犯行の動機が語られたのが6月の2回目の裁判でした。
被告:
『 歴史問題などを通じ韓国に対して敵対感情があったのは事実でございます。
(弁護士から「あなた自身、直接迷惑を被った事はありますか?」と聞かれ)韓国・朝鮮系の方々はこれまで一度も直接的に関わった事はございません。
話を伺った事もありません。
(弁護士から「インターネットの影響は?」と聞かれ)ネットで発せられる反日活動、慰安婦像の設置などが感情形成に影響していると思います。 』
そして、被告が当初に犯した名古屋での放火事件などがニュースなどでほとんど扱われなかった事に不満を抱いていたそうです。
被告:
『 (検察から「世論の反応が納得出来なかったと言っているが?」と聞かれ)大した事ないと片づけられ、何もなかったように過ぎてしまう。
それが不満になってしまったという事はございます。 』
そして、被告はネットで新たなターゲットを探し求めていきました。
それがウトロ地区であり、その存在を知ったのは犯行の僅か10日前の事であり、ウトロ平和祈念館が建設中である事を知り、開館を阻止する為に放火をしたとの事だそうです。
被告:
『 最も許せなかった部分は不法滞在がありながら看板などを展示して、それを平和だと主張する事です。
これは平和ではありません。
祈念館を阻止し、不法占拠など過去の歴史を世に知って貰う為でございました。 』
そして、ネット上ではこのような不法占拠や祈念館建設に税金が使われているなどの《 嘘 》の情報が蔓延しており、それを《 鵜呑み 》にしたのが被告でもありました。
そして《 皮肉 》!?にも、被告は6月に行われた意見を最終的に述べる裁判において、次のような発言をしました。