赤ちゃんの頃を想い出せば成長が加速する!? ~答えは既に自分の中にある!?~

次の実験は、《 赤ちゃんは他人の意図を汲み取れるのか、更に他人へ共感する能力があるのか 》に進んで行きました。
そして、ここでは心理学者を中心に実験が行われていきますが、それはイギリス各地の300人の保護者の協力を得た、赤ちゃんの笑いに関するものです。

ここで行われた実験は、5つの遊びの中から、どの遊びに赤ちゃんが一番笑ったかを答えて貰うものでした。
その遊びは以下のものです。

 

①  (親が)紙をビリビリに破る遊び
②  (親が)布を口に入れてモグモグする遊び
③  (親が)コップを頭の上に置く、おふざけの遊び
④  (親が)間違った鳴き声をする遊び(例えば、犬の人形でニャ~ンと鳴く)
⑤  (皆さんも経験のある)いないいないばあ

 

では、皆さんはどの遊びが赤ちゃんが一番笑ったと考えますでしょうか???(笑)

最も笑いが少なかったのが④の遊びで、次が①と③の遊び、その次が②の遊びとなり、一番笑いが取れたのが⑤の遊びの、いないいないばあでした!!!(笑)
この遊びは昔から行われて来ているものでもあり、万国共通なのかもしれませんね!?
ちなみに、動物とのコミュニケーションにおいては、ネコよりイヌの方が赤ちゃんはよく笑うそうです(笑)
私のコメントも(笑)い過ぎですね!?(笑)
そして、ここ迄の調査で、

 

人は二歳になる前に他人と交流する能力の基礎を身に付けている

 

という事が判明したとの紹介がされていました。

そして、《 他人との交流の裏側には自己(自我)の認識(意識の発達)が欠かせない 》との事で、心理学者が中心となって、1歳4ケ月から2歳の赤ちゃんを対象とし、《 鏡に映った姿が自分であるかを見分けられるか 》の実験が行われましたが、この実験では、1歳4ケ月では自分を認識出来ず1歳9ケ月、そして、2歳では自分を見分けられているとの結果となりました。

そして、このように自己(自我)の認識が行われ始めると、次に《 自分と他人とでは違った感じ方や考え方がある事に気づく 》段階に進んで行きますが、従来では、このような成長に到るには言葉をある程度理解出来る5歳頃からではないかと考えられていました。

 

そこで発達心理学者が中心となり、《 赤ちゃんが他人の考えを理解しているかどうか 》の実験が行われました。

ここでは一つのお皿に赤ちゃんが好きなお菓子を置き、もう一つのお皿には赤ちゃんではとてもとても好きとは言えなさそうなブロッコリーを置きました(笑)
そして、向き合った大人がお菓子を不味そうに食べて、ブロッコリーは美味しそうに食べる実験が行われました。
そして、赤ちゃんにどちらかを頂戴と促します。

すると、1歳3ケ月では自分の好きなお菓子の方を大人に渡し、1歳6ケ月ではブロッコリーを渡すという結果になり、このような感じ方や考え方の違いというのも、概ね2歳頃までには備わっていくと考えられるそうです。

 

では、長々となってしまいましたが、ここでは、《 赤ちゃんがどれくらい相手の立場となって考え、人に共感出来るか 》という最後の調査です!