人の愚かさが極まるとは・・・ ~戦争そして第五福竜丸事件(ビキニ事件)以外にも~

第397回:『 人の愚かさが極まるとは・・・ ~戦争そして第五福竜丸事件(ビキニ事件)以外にも~ 』
【 参照キーワード:人の愚かさ、第五福竜丸事件、ビキニ事件、マーシャル諸島、死の灰、原爆、核兵器、放射線被爆、教科書検定、戦争 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。

皆さんも既にご存じの通り、ロシアがウクライナに侵攻し戦争に発展してしまっています。
そして、私が述べるまでもありませんが、

 

いかなる理由や歴史的背景などがあろうとも・・・

戦争とは・・・

人殺しに他ならない・・・

 

ものです。
そして、今回はロシアという国(家)、そして、その国の大統領の意向(その取り巻き等も含め)となっている模様ですが、

 

国(家)や政治家等のしでかす事と・・・

その国の国民等に対する(向けられる)感情等とは・・・

明確に区別しなければ(切り分けなければ)ならない・・・

 

というのは、このような時(事態)だからこそ、しっかりと認識し大切にする必要性があります。
なぜなら、

 

戦争を引き起こした国(家)の国民(企業等も含め)も・・・

また同じ被害者であるから・・・

 

です。
勿論、ロシア国民の中にも、また、他の国の国民の中にも戦争を肯定する人達もおりますが、やはり、ロシア国内においても然り、他の国々でも戦争反対の声が多数を占めております。

そして、この先にどのように事態が展開していくのか、あるいは、改善していくのか(勿論、至急改善に向かわせなければなりません)は予断の赦さない状況ではありますが、そのような中、ロシアの大統領は核兵器の使用まで持ち出すのでは、、、との言動までしています、、、

 

ところで、南海放送創立60周年記念に際し、2012年に『 放射線を浴びた [X年後] 』というドキュメンタリー映画が公開されました。
これは高校などで習った方、あるいは、聞いた事がある方などもいらっしゃるかと思われますが、第五福竜丸事件(ビキニ事件)を扱った内容のものです。

では、ここから少し、その後に判明して来た事実の部分をメインとして出来るだけ簡潔に紹介させて頂きますが、今回の戦争とも明らかに「繋がり」と「重なり」がある面を、皆さんなりの視点で考えてみて下さい。

 

1954年(昭和29年)2月24日、高知県室戸船籍のマグロ漁船、第二幸成丸が横須賀市の浦賀港からマーシャル諸島へ向けて、約2ケ月の船旅に出港しました。

そして、この1954年というのは広島と長崎への原爆投下から9年後ですが、この同時期の2月、豊かなマグロ漁場であったマーシャル諸島ビキニ環礁ではアメリカ政府によるキャッスル作戦と名付けられた、より強力で進化した核兵器(水爆)の爆破実験の準備が進められていました。

このキャッスル作戦は3ヶ月の間に計6回行われたもので、それぞれに実験名も付されていました。

 

① ブラボー(3月1日実験) *広島へ投下された原爆の1,000倍を超える破壊力を持つ

② ロメオ(3月27日実験)

③ クーン(4月7日実験)

④ ユニオン(4月26日実験)

⑤ ヤンキー(5月5日実験)

⑥ ネクター(5月14日実験)

 

そして、ブラボー実験が行われたこの時、爆心地に最も近い場所で操業していたのが第五福竜丸であり、船にはいわゆる「死の灰」が降り注がれてしまいました。
そして、そのわずか数時間後から乗組員の多くに体調異変が起こり始めた事により、第五福竜丸は操業を停止して日本に急ぎ戻り始めました。

このブラボー実験により、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどによる、長期に渡る放射能汚染が始まっていきます、、、