性別違和(異和)と前世の視点から ~違和感が掬い(救い)上げる声なき声~

昨年の2021年11月6日・11月13日のTOPICS『 Xジェンダーと性別ゼロ(前半後半) 』におきましては小林空雅 さん(現:このみ さん)という方をご紹介させて頂きました。

小林さんは生物学的には女性として生まれましたが、幼い頃から心は男性であるとの思いを抱き、葛藤や悩みや苦しみを経験してきましたが、14歳の時に性同一性障がいと診断されました。
16歳になるとホルモン治療を受け、18歳の時には乳房の切除手術をし、20歳になり子宮と卵巣の切除手術を受けました。
と同時に、男性への戸籍の変更も認められました。
ただ、その後は新たな「違和感」を覚えるようになっていき、23歳の時に次のようなお話をされておりました。

 

『 今、自分の性別を表現するとしたら、男性でも女性でもない、性別がない状態ですね。

  生物学上が女性で、戸籍上が男性で、心はどっちでもないって、あえて、このややこしい、色々なものをもっていることが、今の自分らしさかなと思ってます。 』

 

と、このような経緯で日々を懸命にお過ごしになられておりますが、子宮と卵巣の切除手術により、一生涯ホルモンの補充も必要となる身体(肉体)ともなっております。
そして、私はこのような(性転換などの)手術や治療などの善悪や是非について言及している訳では全くございません。

ただ、ホルモンの補充を一生涯続けなければならないなど、例えば、ケガや火傷等による肌や皮膚などの整復の為の手術や治療は全く別ですが、いわゆる「見た目(だけ)」を良くする為の美容整形手術などとは「本質」が全く違ってきます。

そして、現在の日本の法律では、性別の変更が認められる為には生殖器の切除手術が必要であるとの「仕組み」になっている事も関係しているかもしれません。

そして、

 

社会や世の中における「仕組み(法律など)」は・・・

「人間」の手により創り上げられたものであって・・・

「自然の摂理」などではない・・・

 

という点からは、「充分に変える事の出来る」性質のものになります。
なお、私は全ての法律やルールや、あるいは常識などを取り払えば良いという意味でコメントしている訳でも決してございませんので、誤解の無きようお願い致しますね(笑)

 

では、法律などの「仕組み」が出てきた所で、視点を「別の存在」に移行していきます!
いわゆる動愛法(動物の愛護及び管理に関する法律)2019年に改正され、2022年迄に段階的に施行されていきます。

この改正では、飼育環境などがあまりにも酷い悪質なブリーダー対策や、動物の虐待への厳罰化なども含まれておりますが、ペットなどの販売業者に犬や猫へのマイクロチップ装着(動物の体内への埋め込み)の義務化も含まれています。
なお、既に犬や猫を飼われている方々は努力義務になっております。

 

そして、このマイクロチップ装着の義務化の目的として、震災後などに飼い主と離ればなれになってしまったり、また、普段でも迷子になってしまった際に探しやすくするなども含まれておりますが、一番は飼育放棄(遺棄)という、犬や猫を捨ててしまう事への対処と言われております。
勿論、当初は最後まで面倒を見てあげる思いで飼い始めたが、ご病気などで誰かに譲ったり、お世話をして貰ったりなどは今後もある事でしょう。
ただ、

 

(悪質な)飼育放棄(遺棄)という・・・

「人間」の身勝手さからくるものについて・・・

「動物」へ手術を強いるのは・・・

あまりにも「責任転嫁」が過ぎている・・・

 

と、私個人としては思えてなりません。
なぜなら、(悪質な)飼育放棄(遺棄)という点に関しては、他にも「仕組み」の上で考え、実行に移せる事が多々あるからです。
例えば一例ですが、フランスでは犬と猫をペットショップで販売する事が禁止され、保護団体や個人での譲渡とするような取り組みが行われています。

これらの策が絶対的に功を奏すというものではないかもしれませんが、「人間」の側がやるべき事をやらずに「動物」に何かを強いるという方向性は、皮肉を込めて「人間はもはや万物の霊長」ではない、、、という証かもしれません。
まぁ、この「万物の霊長」という言葉ですら、「人間」が勝手に作ったものであり、かなりの「思い込み(思い違い)」も入っているように私には感じられますが(苦笑)

そして、もしかしたら、このような動物達が感じているかもしれない思いとは、まさに、《 声なき声 》を発しているのかもしれませんが、私達《 人間の声 》は、、、どうなのでしょうか、、、それを締め括りに見て参りましょう!