Xジェンダーと性別ゼロ(前半) ~多様性が生み出す新たな少数派にも目を向ける~

第381回:『 Xジェンダーと性別ゼロ(前半) ~多様性が生み出す新たな少数派にも目を向ける~ 』
【 参照キーワード:Xジェンダー、性別ゼロ、トランスジェンダー、シスジェンダー、LGBTQ、性同一性障がい 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

ところで、先日のニュースでアメリカのパスポートにおいて、性別を男か女かの「二者択一(のみ)」ではなく、「X」という性別の選択肢を認め、実際にそのパスポートが初めて発行されたとの報道が流れておりました。
また、その一方の日本では先日に衆議院選挙が行われましたが、LGBT法案(選択的夫婦別姓なども含め)などが争点に上がったのか?上がっていなかったのか?のように、曖昧模糊な面も未だに続けられております(苦笑)
と、ここで、

 

《 Xジェンダーとは、自分は男性と女性のどちらにも属さない(合致しない)と意識する(自認する)人のこと 》

 

と言われております。
また、

 

《 ジェンダーとは、生物学的な性別(SEX)に対して、社会的・文化的につくられる性別のこと 》

つまり、

《 男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のこと 》

 

とされています。
ちなみに、よく使われる例えが、これこそ昔風に言えば(その当時の状況や環境からは)、家事や育児は女性(母親)が担うもの、男子厨房に入るべからず、などもあります(苦笑)
そして、

 

存在というのは・・・

存在しているだけで・・・

事実であり・・・真実である・・・

 

という視点が存在しております。
そこで今回は「Xジェンダーと性別ゼロ(前半) ~多様性が生み出す新たな少数派にも目を向ける~」というテーマをお届けして参りますが、今回のテーマは「性の多様性」のみにとどまらない視点でもありますので、「より丁寧に!」という意味と思いを込めまして、前半と後半の2回に分けてお届けする次第です!

 

では、早速、今回の前半に進めて参りますが、今回活用する素材は《 2019年 》11月22日のBS1スペシャル(NHK)で放映された『 僕が性別 “ゼロ” になった理由(わけ) 』からです!

まず、この番組の冒頭は、2012年10月、当時17歳で高校3年生の小林 空雅(たかまさ)さんが弁論大会でご自身の性別の違和感について告白した場面から始まります。

(17歳の)空雅さん:
『 私は男性ですが女性の体をもって生まれました。
  この心と体の不一致で幼い頃から悩んだり苦しんだりすることもありました。

  私には夢がふたつあります。
  ひとつは体をなおすこと。
  間違ったつくりの体をなおし、戸籍も男性になおして生活をしたいと思っています。
  もうひとつは声優になること。 』

こうして、空雅さんの人生への密着が始まっていきます、、、