第384回:『 後半:メンタル(心)を整えるには現実的手段の活用も ~無戸籍(者)と私の行政書士体験から~ 』
【 その他参照ワード:強制送還、国籍法、在留資格、DV、虐待 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
前回に引き続き、今回も番組『 報道特集 』(TBS)から、「 無戸籍で生きるということ 」の回を眺めます!
そこで、前回の簡潔な概要です!
「日本人の父親」と「タイ人の母親」の元に生まれた女性がいます。
女性は「日本」で生まれ育つものの、「母国がタイ」なので(しかし、タイには一回も行った事が無い)、日本に戸籍がありません。
故に、パートナーと結婚したくても、無戸籍なので結婚出来ずにいました、、、
そこで、NPO法人の「無戸籍の人を支援する会」の代表の市川 真由美さんと「出逢い」、共に市役所を訪れて粘り強いバトル!?を繰り広げた結果、その10日後、状況が大きく変化します、、、という内容でした!
では、続きに入ります!!!
【 国籍法などの仕組みや制度 】
状況が大きく変化したキッカケがありました!
それは、女性が5歳の時に、父親に認知されていた事実が判明した事です。
つまり、「国籍法」では、
父母が結婚していなくても・・・
子どもが「未成年」の間に、日本人の親が「認知」すれば・・・
子どもは日本国籍を取得する事が出来・・・
届出をすれば「戸籍」も作れる定め・・・
があるという点です。
しかし、女性は仕組み(制度や法律)を「知らず」、届出をしないまま成人しました。
この点が、後に大切なポイントになるので、頭の片隅に置いて下さい!!!
【 思い込みも関係する 】
女性とパートナーは再び市役所に出向き、担当者はタイ総領事館に連絡を取り、結婚に必要な書類などを調べてくれました。
そして、二人は「丁寧な説明」を受け、結婚の手続きを進めて行きました。
そして、市川さんは、次のように話します、、、
市川さん:
『 親が悪い訳でもない、本人が悪い訳でもない。
何が悪い訳でもないんだけれども、無戸籍者自身は恥ずかしいと思ったり、お金が掛かるから、どうせ無理だと思い込んでたり、無戸籍だから学校に行けないとか、病院に行けないとかっていうのを勝手に思い込んだりしてるのよ。
そうじゃないっていう事をね、当たり前のように言える社会に一緒にしていって欲しいな。
一緒に無戸籍者も同じ人間で、役所に届けが出てるか、出てないかだけだから。 』
【 無戸籍になる他のケース 】
無戸籍になる事例には、夫のDV(家庭内暴力や虐待)を恐れ、出生届を出さないケースが多くありました。
しかし、現在では、海外から来日した女性が日本人の男性と「内縁関係」になり、子どもが生まれても、強制送還を恐れて出生届を出さない事で、無戸籍になるケースが増えています。
そして、本来なら、無戸籍でも住民票を取得して、義務教育も受けられ、国民健康保険に加入も出来ます!!!
しかし、役所の担当者でも、制度や仕組みや法律を「知らない」ケースがあります。
ここが先ほどコメントした、『 後に大切なポイント 』の箇所です!
ちなみに、先ほどの二人の結婚は、その後も書類の壁にぶつかったりなどで、なかなかスムーズには進んでいないのが現状です、、、
では、ここから、私の以前の仕事の行政書士体験から、一つのエピソード(実話)を紹介します!