後半:メンタル(心)を整えるには現実的手段の活用も ~無戸籍(者)と私の行政書士体験から~

第384回:『 後半:メンタル(心)を整えるには現実的手段の活用も ~無戸籍(者)と私の行政書士体験から~ 』
【 参照キーワード:メンタルの整え方、無戸籍者、強制送還、国籍法、在留資格、人災、DV、虐待 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

今回も前回に引き続きまして「後半:メンタル(心)を整えるには現実的手段の活用も ~無戸籍(者)と私の行政書士体験から~」をお届けして参りますが、前半の締め括りの簡単な概要は次のような内容でした!
(なお、今回の冒頭部分に関しては、前回に引き続き2021年11月13日に放映されていた番組「 報道特集 」(TBS)における『 無戸籍で生きるということ 』を素材として活用しております)

 

日本人の父親とタイ人の母親の元に生まれた女性の方が、日本で生まれて育ったが、母国がタイである事から日本に戸籍が無く、現在同棲中のパートナーの方と結婚したいのだけれども、これも無戸籍である事から結婚出来ずに困っていました、、、

と、そのような悩みの渦中の折りに、NPO法人の「無戸籍の人を支援する会」の代表である市川 真由美さんと「出逢い」、共に市役所を訪れて粘り強い交渉!?バトル!?を繰り広げた結果、この市役所への来訪から10日後、、、状況が大きく変化していきます、、、とのものでした!

では、早速ですが、その後の続きから入って参ります!

 

この状況が大きく変化していくキッカケ、、、それが、この女性の方は5歳の時に父親に認知をされていたという事実が判明した事でした。
これが意味する所は、国籍法(という法律)では、父母が結婚していなくとも、子どもが未成年の間に日本人の親が認知すれば、その子どもには日本国籍が出来、届出を行えば戸籍も作れるとの定めがありました。

が、しかし、この女性の方は、このような仕組み(制度や法律など)を「知らず」、届出をしないままに成人してしまいました。
、、、なお、この点が後に大切なポイントとなって出て参りますので、頭の片隅にでも留めておいてみて下さい、、、

 

そして、先の10日後に、二人は再び市役所に赴き、担当者の方はタイ総領事館にも連絡を取り、結婚に必要な書類などを調べてくれていました。
そして、二人は「丁寧に説明」して貰い、結婚の手続きを進めて行くことに相成りました、、、

そして、この番組の最後に、市川さんは次のように述べておられました、、、

市川さん:
『 親が悪い訳でもない、本人が悪い訳でもない。
  何が悪い訳でもないんだけれども、無戸籍者自身は恥ずかしいと思ったり、お金が掛かるから、どうせ無理だと思い込んでたり、無戸籍だから学校に行けないとか、病院に行けないとかっていうのを勝手に思い込んだりしてるのよ。

  そうじゃないっていう事をね、当たり前のように言える社会に一緒にしていって欲しいな。
  一緒に無戸籍者も同じ人間で、役所に届けが出てるか、出てないかだけだから。 』

 

では、この番組を取材した方のコメントを少しご紹介して参りますが、元々は無戸籍になる事例としては、夫のDV(家庭内暴力や虐待)を恐れ出生届を出さないケースが多いとされていたそうですが、現在では海外から来日した女性が日本人の男性と内縁関係になり子どもが出来て、強制送還などを恐れて出生届を出さずに無戸籍になってしまうケースが増えているとの事です。

そして、本来なら無戸籍でも住民票を取得して義務教育も受けられ、国民健康保険に加入も出来るそうですが、役所の担当者の方でもこのような制度や仕組みや法律などを「知らない」ケースが多いと述べておりました。
ここが先ほどの『 、、、なお、この点が後に大切なポイントとなって出て参りますので、頭の片隅にでも留めておいてみて下さい、、、 』とのコメントに「繋がって」「重なって」おります!

ちなみに、先ほどのお二人の結婚に関しましては、まだまだ書類上の壁にぶつかったりなどで、なかなかスムーズには進んでいないとの現状が伝えられておりました、、、

 

では、次は私が以前にしていたお仕事の行政書士体験から、一つのエピソード(実話)をご紹介して参ります!