前編:コロナ禍も1年経ったが・・・ ~今後の為の振り返り(省り)~

○ 『 前半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~ 』2020年4月18日掲載

(PCIT(親子相互交流療法)で紹介されている様々なスキルにおいても)やはり、《 (逆に)「大人」が「子ども」から学んでいる(学べる) 》という表裏一体の関係にもなっています。
そのような側面からも、休校措置などでイライラが募ったりなどの「感情」が湧き出て来るのも自然な事でもありますが、そのような際には、《 親も一緒に楽しんで良い!そして、(無理をして、自分を偽っての)理想の親であろうとしなくても良い! 》という「心の余裕」を心掛けてみて下さい。

 

(PCIT(親子相互交流療法)で紹介されている一つのスキルにおいて)「出来るだけ・・・Why?なぜ?・・・は使わないように」とのポイントを最後に補足してお伝えしますとコメント致しましたが、それが《 出来ない理由を探すのではなく 出来るようになる為の何かを考える 》というのが変化を起こす際に大切となる視点だからです。

 

《 「悩む」事と「考える」事は違う 》、つまり《 「悩む」とは「感情」が優位に働き過ぎて、出来ない理由を探し始める 》という傾向が高くなるのに対し、《 「考える」とは「理性」を重視して活用する視点に結び付き、出来るようになる為の何かを(無意識を含め)生み出すようになっていく 》という方向性における大きな違いが生じてきます。

 

特に最近の「大人」の「行動」に顕著に見られるようになってきた、《 「悩み」が昂じて根拠のない自信からの「行動」に先走り、それが故に、その「行動」を取った「理由」を説明する事が出来ず、詰まる所「考えていない(考えていなかった)」という「不作為の行動」の証となり、更に、上手く行かないが故に、「悩む」という「行動」に戻ってしまい、これが負のスパイラルに陥る 》という循環にもなってしまいます。

 

以上のような概要です。
コロナ禍におきましては、子どもさんの学校における措置に悩んだり、時には振り回されているという思いを抱く事もあるかと思います。
そして、自分でも思いもよらずに子どもさんに厳しく当たってしまう事もあるかもしれません。
自殺者の増加と同様にDV(家庭内暴力)や虐待の増加も深刻な問題です。

 

特に、共働きや一人親のご家庭におきましては、色々と大変な状況である事もよく理解出来ます。
親も子どもも「同じ人間」です
故に、もし、あなたが親という立場であり、時に辛く挫けそうになった際には、どうぞ、その思いの丈を子どもさんに吐露し、時には涙を流しても大丈夫です。
「子ども(さん)」というのは、「親」や「大人」が思っているより、遙かに物事や出来事の本質を見抜いていて、それを理解出来ています。

どうぞ、そのような折りには「子ども(さん)」に頼って下さい
そして、その際には少しでも構いませんので「感情」のみからではなく「理性」に意識を向ける事で、「コミュニケーション」がちゃんと上手く円滑に取れますので。

 

では、今回の前編はここで終了です。
引用や抜粋、整理縮小した内容でしたので、イメージし辛い面もあったかもしれません。
そして、今回取り上げた時系列(1月~4月)におきましては、昨年のコロナ禍の始まりから、1度目の緊急事態宣言が発出された辺り迄の内容のものです。

そして、前編における締め括りと致しまして、ほんの少しだけ、今後に向けての私なりの視点(見解)を述べさせて頂きます。