次は「本心」についてです。
志:「 (子どもの頃から)人と同じ事をするのが、あまり好きじゃないね(笑)
あとは基本的に自分の中で、自分がまず凄い面白いと思った事しかやらないですね。
そこは昔からそうですね。 」
P:「 それは何でですか? ご自分の中に違和感があるからなのか、お客さんにバレちゃうからなのか? 」
志:「 いや、バレちゃうというか、自分が得意な事しかやらないっていう事だね。
人がこれやっているけど、じゃあ、それをやってみようとかは、あまり思わないです。
無理して、そんな、ね~、自分に合わない事をやってウケないよりは、自分の得意分野でウケた方がいいじゃないですか。 」
P:「 って事は、その得意分野っていう所が、結構、志村さんはハッキリされてるんですか? ここが自分がシックリくる、得意だって? 」
志:「 自分の中ではね、昔からそうだけど、僕は動き「7」で、しゃべり「3」なのね。
だから、ずーっと、しゃべって笑わせる人は凄いと思う。
でも、自分は出来ないから、表情とか、体技で笑わせているのね。
(中略)
しんどいけど、この歳までやっている事が嬉しいね。
でも、まだまだだなぁ、っていうのもあるしね、、、 」
私達の世の中や社会においては、特に日本においては、「(他の)人と違う」という面を「忌み嫌う」傾向が未だに高いです。
勿論、迷惑を掛けないように一定のルールや常識などは必要なものもあります。
しかし、幼き頃から、「(他の)人と違わない」ように教育されたり、あるいは、そのような「社会的風潮」があるのは皆さんもご存じの通りです。
また、「好きな事をしていては生活出来ない」「幸せになる為には何かの犠牲が必要」などの「観念」も植え込まれてしまうケースがとても多いです。
そして、志村さんにおいても、「自分を知った」上で、そこに「自分なりの創意工夫」という「味」を加味しているという面があってこその「姿」であるのは、「多様性」という面からも参考になるかもしれません(笑)