次は「発想(着眼点)」についてです。
P:「 他のキャラクターも、こうやって(人を観察する事で)産まれてくるんですか? 」
志:「 酔っぱらいとかは、けっこう観察して、こうだなぁとかってあるけど、『 変なおじさん 』だけはね、あれは、自分の願望でね。
願望なんですよ、あれは。
で、僕のコントの中で、これはずーっとやろう、毎回やろうと決めてやったのは、『 変なおじさん 』だけなんですよ。
それ以外は、何回もやろうと思って作ってないんですよね。
(自分の)発想が子どもなんで、子どもの時に、小学校でも「好きな子の縦笛とか吹いてみたい」じゃないですか。
そういう発想だけ(から)なんですよ、あれ(『 変なおじさん 』は)。
だから、アイドルの子のストローを吸いたいとか、そういう願望がある。
今でもあるんですけど、、、(Perfumeに向けて)もしよかったら箸(はし)ください(笑)
そういう感じなんですよ(笑)
それをただ(『 変なおじさん 』は)見つかっちゃうだけなんだよね(笑)
でも、ちゃんと自分で言ってるからね。
『 そうです、私が変なおじさんです 』ってね。
言ってるからね。
そう、(自分で)認めてるんだよね。
始めから、そう言ってるんだからしょうがないよね。
じゃあ、しょうがないかってなるじゃない(笑) 』
自らの願望などを「率直に表現する」のは、特に日本人(日本の文化)においては不得意な面が多々見受けられます。
勿論、(冗談を含めた)志村さんの願望も、それを実際の世の中や社会において行動に移せば、時には犯罪(やセクハラなど)近くになってしまうでしょうから、リップサービスを含めての意味合いでしょうが、昨今は「嘘や詭弁」がまかり通っているのが残念ながら実状でもありますし、更に「誰も責任を取らない」という姿勢を鑑みると、言い得て妙?かもしれませんが「潔(いさぎよ)さ」という視点にも繋がっていきそうですね(笑)
次は「求められる事」についてです。
志:「 (変なおじさん以外で)『 バカ殿様 』はねぇ~ あれは30年以上やってるからねぇ~。
こんなに長くやるとは思わなかった。
あれ、いつも顔でこうやって塗っている(白いメイクをしている)時に、『 なんで、こんなメイクにしちゃったかなぁ!? 』と思うもん(笑) 」
P:「 (それを受けて)もしかしたら続かなっかたものが、どうして今まで続いているんですかね? 」
志:「 要望があるからでしょうね。
昔から、あの~、全員集合とかって番組やっている頃からでも、ヒゲダンスとか、あんなものも皆ね、これを毎週やろうと思ってやった事は一回もないんだよね。
あれ生放送でお客さんの前でやってるから、やってみて、あれ!?これもう一回いけるんじゃない!?ってやってる事が、だんだん1年とか1年半とか2年とか、なっちゃったんだよね。
だから、狙ってはいないんだよね。
これを流行らせようとかって気持ちは全くないよね。 」
ここ最近の技術の急速な発展で、ネットやAIなどの活用においても、遠隔診療や自動運転なども開発されてきております。
勿論、現在の新型コロナウイルス対策の一つとして、遠隔医療や遠隔授業なども役立つ面も多々ある事と感じます。
ただ、志村さんの『 あれ生放送でお客さんの前でやってるから 』というコメントからも、直接あるいは間接も含め、「コミュニケーション」における「調和とバランス」をどのように活用し、役立てていくのかというヒントにもなっているのかもしれません。
そして、「コミュニケ-ション」とは「自己」も「他者」も含まれますが、どちらにおいても「自らが主体的に取り組む」事が出発点でもあり、また、それと同時に「求められてこそ」という面があるのも、同様の出発点にもなっております(笑)