変化を遂げるには・・・まず「安心」を ~グループソウルという視点からも~ 

『 今日は私にとってすばらしく幸せな日です

  皆さんの絶え間ない支援と愛に感謝します 両親の無条件の愛に感謝します

  父は 私の翼を切り取らず羽ばたかせてくれました

  母は 忍耐強く いつも真実だけを語ろうという気にさせてくれます

  これこそ 私たちが強く信じているイスラムの真のメッセージです

 

  愛する故郷スワートでは 私はいつも 学校に通って新たなことを学ぶのが大好きでした

  しかし それは続きませんでした

  観光地でもある美しいスワートが 突如 テロリズムの地と化したのです

 

  私には二つの選択肢がありました

  一つは黙って殺されるのを待つこと

  二つ目は声を上げ そして殺されることです

 

  私は後者を選びました

  声を上げようと決めたのです

  テロリストがいう正義を ただ傍観することはできませんでした

  すべての権利を認めず 無慈悲に人を殺し イスラムを悪用するものだったからです

 

  私たちは声を上げ そして 彼らに言おうと決めたのです

  「コーランで アッラーがおっしゃっていることを学ばなかったのですか」

  アッラーは「一人の人間を殺すことは 全人類を殺すのと同じである」と語り

  ムハンマドはこう語っています「自分を傷つけるな 他人も傷つけるな」と

  コーランの最初に出てくる「イクラ」という言葉を知っていますか

  それは 「読め」という意味なのです

 

  私が 自分のことを話すのは特別だからではありません

  どこにでもある話だからです 多くの少女に起こっている話なのです

  私は 学校に行けない6600万人の女の子なのです

  今日 私は自分の声を上げているわけではなく

  6600万人の女の子の声を代弁しているのです

 

  人々は聞いてきます 「なぜ女の子が学校に行くことが大切なのか」

  しかし 「なぜ行けないのか」という問いの方が重要です

  なぜ女の子が学校に行ってはいけないのでしょうか

  今こそ躍進するときです

 

  もはや指導者たちに教育の大切さを説く時ではないのです

  彼らはすでに そのことを知っており自分の子を良い学校に入れています

  今は 世界の子どもたちのために行動を起こす時なのです

  初等教育だけしていれば十分というのも違います

 

  途上国の子どもたちは初等教育だけで十分だと世界の指導者たちは思わないでください

  自分たちの子には 数学や科学 物理などをやらせていますよね

  指導者たちは すべての子どもに 無料で質の高い教育を行き渡らせてください

 

  親愛なる兄弟姉妹の皆さん

  大人の世界では理解されているのかもしれませんが

  私たち子どもには分かりません

 

  なぜ「強い」といわれる国々は戦争を生み出す力がとてもあるのに

  平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか

  どうして

 

  なぜ 銃を与えることは とても簡単なのに

  本を与えることは とても難しいのでしょうか

  どうして

 

  どうして戦車を作ることは とても簡単なのに

  学校を建てることは とても難しいのでしょうか

 

  私たちは これで終わりにしようと決める 最初の世代になりましょう

  これで終わりにしようと決意する 最初の世代になりましょう

 

  誰もいない教室も 子どもとして過ごせなかった時も 奪われた可能性も終わりにしましょう

  幼い男の子も女の子も 工場で過ごす時は もうこれで終わりにしましょう

  女の子が幼いうちに 強制的に結婚させられることも

  戦争で 子どもの命が失われることも

  子どもが 学校に通えないことも

 

  これで終わりにしましょう

  私たちで終わらせましょう

  この「終わり」を始めましょう

  皆で一緒に 今ここから 「終わり」を始めましょう 』

 

では、マララさんの二つのスピーチはここで終了ですが、ここでも「賛否」を問うている訳でもなく、私は無宗教ですので皆さんの宗教観などを問い掛けている訳でも全くありません(笑)