【 出発点は心の多様性 】
最初の前提として、ユーティライゼーションでも、レジリエンスでも「共通」しているのが、
『 心の健康は、「標準化」してクライアントに強要出来るものではない 』
というエリクソンの一言です!
このクライアントとは、あなたに相談を持ち掛ける「誰か」にも当てはまり、勿論「あなた自身」にも当てはまります。
これは、自分の悩みでも然り、他者から悩みの相談を受けた時も然り、
まずは、違って当然という・・・
「多様性」へ目を向けさせる!!!
という視点がポイントです!

例えば、「あなたには」何でもないと思う事を相談された時に、仮にあなたが「そんなのは悩みでも、何でもないでしょ!」と答えたとすると、その後のコミュニケーションは継続しません。
勿論、あなたの「内心」では、どのように思っても自由です、、、(笑)
【 比較の中に答えは無い 】
これをレジリエンスに当てはめると、
他者が実践しているレジリエンスを参考にするのも(大いに)役立つが・・・
「自分」と「他者」を比較しない!!!
という視点を保つのが大切です!
つまり、「自分」に役立つレジリエンスが、「他者」にも当てはまるとは限らないという事です。
そして、「逆もまた真なり」で、「他者」に役立つレジリエンスが、必ずしも「自分」に当てはまる訳ではないという意味です。
少しクールな表現では、「(過度な)期待をしない」と言えます。
つまり、「他者」のレジリエンスを「自分」に試した所、「自分」には効果が無かったなどの、落胆を感じる人も多くいるので、「本末転倒」に陥らない為に、この視点を心掛けて下さい!

【 過度な二者択一に陥らない 】
ここから、実際の2つの症例を紹介します!
関節炎で麻痺が生じ、体が動かせなくなり、車イスで生活していた男性が、エリクソンを訪ねて来ました。
そして、エリクソンは男性の話を色々聞くと、男性は「親指だけは少し動かせる」事が分かりました。
そこで、エリクソンは、男性に次の話(指示・暗示)をします、、、
『 親指「しか」動かないのであれば・・・
親指「だけ」を動かし続けて下さい・・・
そして、もし、「他の指」を動かしたくなったら、そうしても(動かしても)構いません・・・ 』
すると、次第に男性の指の動きは、親指から「人差し指」へ、更に「他の指」へ広がって(繋がって)いきました!!!
その後のエリクソンは、男性にペンキ塗りの仕事を与え、その仕事をやり遂げる事が出来ました。
更に、男性はトラック運転手の仕事も任され、それと同時に、大学にも通えるようになりました!

理想論や空想と思うでしょうが、実話です(笑)
このケースでは、全ての関節炎が全快(治癒)した訳ではないものの、梅雨の影響で痛みが増す時期は、「良い休暇」と捉え休息を取りつつ、日々の生活を送れようになっていきました。
では、エリクソンから、レジリエンスの「提案」の言葉です!
『 全てを正す事が出来ない時には、修正出来るものを持つと良い 』
『 「癒し」は、オール・オア・ナッシング(all or nothing)という思考から、何が達成可能か?という考え方に「シフト」した時に、最もよく発生しやすい 』
「オール・オア・ナッシング(all or nothing)」とは、「本当に二者択一なのか???」「是か非か???」という思考パターンに陥るのと同じ意味です!

別の表現では、「可能な事と、不可能な事を分離する」になります。
そして、何故、これがレジリエンスになるかの理由が、
このように「分離する」事で・・・
自分で「コントロール出来る」部分が生まれ(それに「気づけて」)・・・
それが、その後の「自信」へ繋がっていく!!!
からです!
