潜在意識と魂の視点から考える「ゲーム障害」 ~依存症も含めた調和とバランスなどの視点から~ 

『 自分の心の内面を深く見つめる事を行っている 』

 

とのコメントと同時に、

 

『 (この施設に治療を受けに来る少年少女の皆さんは)仮想現実(VR:バーチャル・リアリティ)の世界に嵌(は)まっていたから、現実的な感覚が(かなり)低下している 』

 

ともお話されておりました。
そして、このような「ゲーム障害」においては、「脳への影響(脳の機能低下)」という側面の研究も行われております。

その研究では、「ゲーム障害」の患者さんの多くの脳では、血流が悪くなり、「理性」を司る前頭前野の働きが低下している事が明らかになり、海外の研究論文の中には、「ゲーム障害」においては脳の一部が「萎縮」しているとの警鐘も鳴らされております。
つまり、この「(脳の)萎縮」とは、脳の神経細胞が壊れてしまい、その壊れてしまった神経細胞の分だけ、脳の「体積」が小さくなっているという現象です。

 

そして、このような様々な流れから、2019年5月頃にも、WHO(世界保健機関)は「ゲーム障害」を正式な「病気」と認定する予定で進んでいるそうです。
これは、WHOの推測においては、「少なめ」に見積もっておきながらも、ゲームをする人の内で、「ゲーム障害」を発症する人の率が2~3%位は存在しているとの見解が元になっているそうです(ゲーム人口の24億人☓3%でも、7千200万人の計算になります)。

ちなみに、WHOにおいても、ゲーム自体が悪いものではなく、「ゲームをする事が病気」と伝えている訳ではありません
また、このWHOの見解に対して、アメリカのゲーム業界は、「病気の定義」に当てはまる科学的根拠が存在しないと反論しているとの事でもあります。

 

では、ここから今回のテーマの一つである「潜在意識」の観点から見ていきます。
このTOPICSにおいても繰り返しお伝えしております通り、

 

潜在意識は現実とイメージ・想像を区別出来ない

 

という特徴があります。
そして、この観点からも、この番組内でも、ゲームを連想するもの、例えばゲームのキャラクター名や、ゲーム内で流れている音などが、目に入り耳にするだけで、その(ゲームの)世界に(一瞬にして、かつ、無意識的に)入り込んでしまう、という点が紹介されております。
つまり、これを脳という機能の側面だけから考えてみても、「ゲーム障害」などにおいては、

 

(身の周りの日常生活において)絶えず・・・刺激に・・・晒(さら)され続けている・・・

 

という状況と状態になってしまっている、という事を意味しております。
では、例えば、このような状況と状態というのが、どのようなものなのかを少しでも理解しやすくする為に、「寝ている時の夢」を元に考えてみます。
私達が夢を見ている時は、

 

夢の中の光景や状況は・・・一瞬にして切り替わっている(切り替わる)

 

というのは、誰もが経験のある事と思います。
そして、この「絶えず・・・刺激に・・・晒(さら)され続けている・・・」というのは、

 

寝ている時の夢のように・・・

今、現実に目の前に起こっている、身の周りの日常生活の光景や状況が・・・

自分の意思とは無関係に(無意識的に)・・・

一瞬にして切り替わってしまう・・・

という体験を、潜在意識においては、現実と捉えている・・・

 

という意味になります。
そして、このような事が、私達の日常生活における、いわゆる「現実(リアル)」に起こる事があるならば、

 

私達の「心」と「体(肉体)」は・・・

(正常な状態を)保(たも)てなくなってしまう・・・

 

というのは、火を見るより明らかです。
なお、魂の視点においては、このような「心」と「体(肉体)」が保てなくなる傾向というのは、「今の所は・・・」という前提条件が付きますが、これに関しては今回のテーマの趣旨からは外れてしまいますので、また別の機会にでも触れてみたいと思います(笑)
そして、繰り返しですが、

 

それ(夢の中で起こるような光景や状況)を・・・潜在意識は・・・現実に起こっているもの・・・と、捉えている・・・

 

という点が大切になります。
では、少し観点を変えてみますが、