発達障害から学ぶ様々な視点 ~二次被害を防ぐ視点も含め~ 

二次障害を防ぐ

 

という事です。
この二次障害とは、周囲の人の理解が得られない、あるいは、理解を得られないだろうとの思いや、何かとても迷惑を掛けているのでは・・・、などの感情が強く溜まり過ぎたりする事により、そして、誤解を誤解のままでやり過ごされてしまう事により、ご本人のみならず、親御さんなども含め

 

うつ・不安障害・強迫性障害・PTSD(トラウマ)・不登校・引きこもり など

 

引き起こしてしまう可能性が出てしまう事です。
そして、よく考えてみて下さい。
このような二次障害は、先ほどの、セクハラやパワハラやイジメなどでも同様の事が起こっています。
そして、時には介護の場面などでも起こりがちな問題です。

 

今回の発達障害というテーマにおいては、一つの決まった解決方法がある訳ではありません。
それは、一人一人症状や内容が違うという点も含めてですが、これは、

 

自分に合ったやり方で良い

 

という意味が込められています。
そして、「感覚過敏」などでは、光を出来るだけ和らげるためにサングラスを掛けたり、あるいは、周囲の騒音を減らすためにノイズキャンセリングのイヤホンなどを活用している方も多くいらっしゃいます。
これは、眼鏡を掛ける、補聴器を活用する、などと全く同じ事です。
また、どうしても片付けが苦手な場合に、人という支援やサポ-トを受けるのも同じ事です。
あるいは、計算が苦手な場合は電卓を活用する人もいますし、読み書きが苦手な場合ではパソコンやスマフォなどを活用している方もいらっしゃいます。

 

そして、このような補助具を活用する際でもそうですが、ご本人や親御さんなどにおいては、もし出来るのであれば、そして、出来る範囲内で構いませんので、

 

周りの人に状況や内容を伝えてみて下さい

 

中には理解出来ない人、あるいは、理解しようとしない人もいる事と思います。
しかし、

 

必ず、理解してくれる人、理解しようとしてくれる人

 

は存在します。
これは、先ほどのイヤホンのケースなどでも、授業中に何も状況や内容を伝えずに活用していれば、音楽を聞いていると誤解されてしまう事と思いますが、ありのままを伝えれば必ず理解されます。
そして、特にご本人さんにとっては周知の事かと思われますが、見た目や外見で発達障害と分かる部分が少ない事から、

 

「普通」と称されている人は、伝えて貰う、あるいは、教えて貰わないと、なかなか気付けない

 

という面があるのも事実です。
これは私自身も同様に、やはり、お伝えして貰わないと気付けない点もあると感じます。
これは、ご本人及び親御さんなどや、そして、「普通」と称される人の間においても、

 

まずは、出来る範囲内で構わないので、お互いにコミュニケーションを取ってみる

 

という姿勢が共通してくると感じます。
そして、発達障害というケースでも、集中力がある、新たな視点や発想力がある、数字に強いなど、「普通」の人よりも能力という個性が格段に高いケースもある事などから、近頃では、その能力という個性を率先して発揮して貰うような雇用をしている会社も増えてきています。

また、外国においては、ある時間帯では、店内の音響や照明を少し落とす事によって、発達障害の方も、買い物という社会生活を出来るだけ負担が少なく行えるような取り組みをしている地域も出てきています。
そして、このような様々な取り組みが少しづつ現れ始めている中で、ご紹介した番組の中で、ある方が次のようにおっしゃっていました。

 

出来るだけ負担や疲労が少なくなるよう、自分なりに予測を立てて行動する事で、幾分は安心して楽にもなる

その一方で、

あらゆる事態を前もって避けようとするだけではなく、自分の成長ために新たな挑戦心も同時に持っている

 

と。
つまり、

 

「普通」と称されている人々が様々な配慮をしてくれる事は、とても有り難いが

その一方で、

(成長という)可能性を止めてしまう事は別でもある

 

と。
そして、このような事を、どのように実現していけるのかは、やはり先ほどのように、