断捨離における「視覚」と「感情」 ~物にまつわる想い出と感情の整理が大切~

通常の断捨離では、日常生活に必要な「物」は含まれません
極端なケ-スを言えば、塩、砂糖、醤油、味噌などを断捨離しようと思う方は、まず、いらっしゃらないかと思われます(笑)
消費期限切れ・・・というケースを除けばですが・・・

 

ところで、皆さんの中には、以前のある時に、フト思い立って今まで作った事のない、手の込んだ料理に取り組んだ経験はありますでしょうか?
ネットや本などで調べて材料を集め、そして、実際に調理をしてみた・・・
そして、その材料の一部である調味料の中に、今まであまり見聞きした事もなく、当然自分では使った事のないハーブ類などが含まれていた事など・・・

そして、その時の料理は一度作ってみただけで、その後は作っていない・・・
なぜなら、あまり上手に出来なかったから・・・などの理由もあるかもしれません(笑)
そして、耳慣れない調味料も、その時に一度使っただけ・・・

 

では、このような調味料は断捨離の「物」としての対象にはなりませんでしょうか?
勿論、その後の料理に活用出来る場面もなく、消費期限切れになってしまっているケースも多いかと思われますが(笑)
ここでの手の込んだ料理とは、もしかしたら自分の為に作ったかもしれませんし、あるいは、誰かの為に作ったのかもしれません
そして、自分にせよ誰かの為にせよ、あまり上手に出来なかったなぁ・・・
ここでの断捨離の対象となる調味料は「物」ではありますが、

 

手の込んだ料理を作ってみよう!・・・という当時の「動機」

上手く出来なかったなぁ・・・という当時の「感情」

 

そして、断捨離の対象となったその調味料という「物」を見た時に思い起こされる、

 

「視覚」を通しての・・・当時の「想い出」・・・

 

上手に出来なかった・・・と言う点に焦点を当てましたが、上手に出来た!でも当てはまる事ですので(笑)
では、通常の断捨離に視点を変えてみますが、引っ越しや荷物の整理などをしていて、昔のアルバムや写真などが出てきて、作業がはかどらなくなる経験は多くの方がしていらっしゃる事と思います(笑)
また、写真などの「物」を断捨離の対象とするのかしないのかも、各人の自由だと思います。
昔の彼氏・彼女の写真でも、未練という「感情」から持ち続けるのか、あるいは、素敵な「想い出」として持ち続けるのか、どちらも個人の内面の問題ですので、それも構わないかとも思います。

そして、誰かから貰ったプレゼントや、ご褒美に買って貰った何か、あるいは、どこか旅行に行った際に買った記念品など、「物」には様々ある事も事実です。
ここ迄でお分かりかもしれませんが、

 

「物」そのものは単独では存在しない・・・

つまり、

「物」には必ず「感情」や「想い出」が伴っている・・・

 

という事です。
中には、自分では到底使わないが、何かの記念や引き出物として頂いた「物」などでは、処分したいけど・・・何か頂いた相手に悪いなぁ?などの葛藤を感じるケースもよくあるかもしれません(笑)
近頃では、元カレや元カノなどから貰った「物」はお金に換えてしまえ!というケースも多いですが、これも善し悪しという問題ではありませんし、あくまで個人の内面で考えて判断すれば良い事とも思います(笑)

 

では、「感情」と「想い出」に関しては、ひとまず、先に譲るとして、ここでもう一つのケースです。
一度しか着ていない洋服などは皆さんのお手元にもあるかもしれません。
タンスの肥やしと言われている「物」ですが・・・なかなか処分出来ない(笑)
ここでよく考えられるのが、

 

いつか着るかもしれない・・・

 

という事が言われたりします。
しかし、ほとんどが二度と着る機会のない肥やしになっている事かと思います(笑)
そして、このような傾向は悪い事でもありませんし、見方によってはポジティブな方面にも活用出来ます。
それは、

 

取り越し苦労の大半は・・・現実となる事は少ない

 

という点です。
勿論、取り越し苦労でも、それにずっと焦点を合わせ続けていれば、出来事を引き寄せやすくなる事も事実ではあります。
しかし、

 

いつか着るかもしれない?!・・・という「感情」が・・・

やっぱり必要だったでしょ!・・・という「想い出」に変わるケースが、ほとんど無いとすれば・・・

あなたの中の・・・こんな出来事が起こったらどうしよう!・・・という「感情」も・・・

それを現実という・・・「想い出」に繋げる必要性も必然性も無い・・・

 

という点と表裏一体となっています。
それであれば、二度と着ないと薄々感じていながら取っておくのも一つの選択ですし、別の洋服を買えるように頑張ろう!との思いで処分してしまうのも一つの選択です。
また、ただ処分というのがもったいないと思う場合では、必要としている方や団体などに対して寄附をするという事が最も効果的な場面になるかもしれません。
そして、ここ迄で、洋服のケースであろうと、その他の「物」であろうと、実は、