ジャンケンから無意識(潜在意識)の力を感じ人間関係を知る ~三つ子の魂百まで!?~

そして、このような状況の時の人間関係というのは悪循環に陥りがちになる傾向も多々あります。
繰り返しますが、本来の人間関係において勝ちも負けも存在しませんが、では、このような人間関係における「負け方」とはどのようなものになるのでしょうか?
それは、

 

自分の思いや考えを理性と冷静さを保って伝えた後は、相手のことは放任する

 

ということです。
相手のことを放任すると聞くと、冷たいなどと感じられるかもしれませんが、

 

(意思に反して)相手のことを変えることは出来ない

 

という側面が関係しています。
つまり、あなたが思いや考えをちゃんと伝えたならば、

 

相手が変わろうが変わるまいが、相手の意思を尊重する

 

という「自分自身の心を整える」という方向に目を向けるということです。
それは、相手が自分の言うことを聞いたから自分が勝った、などの優越感を持つこととも違いますし、相手が自分の言うことを聞かないからといって自分が負けたと思う必要もないことと、そのことにより自分自身が悶々とする必要性もないということです。

そして、このようなことをポジティブな面から表現すると、相手があなたの意見を取り入れようと取り入れないにせよ、

 

そのような判断力を持っている相手の強さに目を向ける

 

ということです。
それは、あなたの意見を聞かないとおそらく相手は自分自身で困難な状況を招いてしまうと感じるような時であっても、

 

相手はそのような困難な状況から何かを学ぶことを決断している

 

とあなた自身の心を整えるということです。
そして、これは相手のやりたい放題にさせておくという意味合いではありません
例えば、相手が誰かを傷付けようとしていたり、あるいは、薬物に手を染めようとしている時などは、必死に伝えたり説得するという行動も大切なことですし必要なことでもあります。
しかし、そのような行動をしたにも関わらず、状況が変わらない時に、

 

あなたが罪悪感を感じる必要はない

 

ということです。
そして、ここでの罪悪感というのは、根底において「相手を説き伏すことが出来なければ負け」という価値判断と結び付いていることもあります。
そして、私達が罪悪感を感じる多くのケースにおいては、

 

人間関係の上で感じやすい

 

ということがあります。
相手を説得することが出来ず、その相手が困難な状況に陥ってしまったのは、説得することが出来なかった「自分の責任」だと罪悪感を感じ、それが高じてくると「自己嫌悪」や「無力感」などに繋がってしまうケースもあります。
そして、ここまで高じてくると、そもそもの相手を説得することが出来なかったという状況を飛び越して、全ての責任を自分に負わせてしまうという、

 

自分に対するあらゆることへの自信の喪失
と同時に、
他の人への不信感を募(つの)らせる

 

ということにも繋がりかねません。
小さい頃から無意識に取り入れてきた価値判断などは、自分ではなかなか気づきづらいという面があります。
もし、何かの状況などの折に、罪悪感などを感じ過ぎてしまうような時には、あなたの中の小さい頃に取り入れた価値判断を探してみて下さい。
そして、「上手な負け方」というのを考えてみて下さい。
そして、あなたの中の価値判断を変えたいと思えた時、その瞬間から変えていくことが出来ますので・・・

 

ちなみに、今回と関連したテーマと致しましては2016年8月18日の第113回目のTOPICS『 無意識が教えてくれる「しっくり感」 』などもございます。

 

※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしております以下のリンク先も参考になります。

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