「食」という身近な第六感 ~「風味」という五感全ての活用を含め~

あなたが実際に料理に取りかかる前に創り上げたイメージには五感の全てが既に活用されている

 

という点です。
つまり、あなたは実際の五感を活用していないにも関わらず、イメージの中で味覚・嗅覚・触覚・視覚、そして時には聴覚も活用して料理のイメージを創り上げていることと思われます。
これは、ほぼ無意識かつ自然な流れで行われていることでしょう。
そして、料理に取りかかる前に、実際にあなたのイメージの中では新たな一品が既に出来上がっているということです。
なぜなら、

 

あなたが作る料理のイメージの元で五感を既に活用していないとすれば、味付けなども出来ない

 

からです。
これが、あなたがイメージした料理は、実はその時点で既に出来上がっている、存在しているということです。
勿論、下味などの調整はその後に行っていくことは当然あります。
では、そもそも新たな料理のイメージはどこから湧いてきたのでしょうか?

 

もしかしたら、あなたが過去に食べた料理かもしれませんし、TVや雑誌で観た料理かもしれませんし、人から聞いた料理かもしれません。
しかし、あなたがこれから作る料理は、それらと同じ料理ではありません。
味付けも多少違うかもしれませんし、盛り付けや器も違うことと思います。
つまり、

 

あなたがイメージした料理はこの世で唯一無二の一皿

 

であるということです。
そして、これは料理を作る人のみならず、料理をしなくとも今日の晩ご飯や食べたいものを思い描いている人も同様です。
そして、この唯一無二の一皿というのが、

 

あなたの第六感が形を成した成果

 

と表現することも出来ます。

ところで、スピリチュアルな世界観における第六感とは、何かしらの存在に話しかけられたり、あるいは、映像を見せられるといった印象が強い傾向もあります。
つまり、まず最初にあなたの第六感に何かしらの働きかけがあり、その後にその働きかけをあなた自身の聴覚や視覚を活用して解釈するという流れかもしれません。
このような現象や出来事を否定するつもりはありません。
私自身の体験からもそのような現象はあり得るだろうと感じています(これについては別の機会にでもお伝えします)。

しかし、実際の第六感の活用という意味では、

 

第六感 ≒ イメージ力・想像力

 

という側面も多分にあります。
イメージ力や想像力が無い人はいません。
いるとすれば、イメージ力や想像力が乏しいと思い込んでいる自分がいる、ということはあり得ます。

 

そして、スピリチュアルな世界観における第六感の印象で言うと、第六感とは特別な能力、という見解になりがちになります。
そして、

 

特別な能力 = とても難しい

 

という図式が成り立ってしまいます。
しかし、今回の料理のように、実際の所は私達は日常的に第六感、つまり、イメージ力や想像力を活用しています。
ただ、あまりにも自然に無意識に行っているため気づいていないだけです。
そして、実際の働きとしては、

 

第六感と五感の全ては常に連動して働いている

 

ということも出来ます。
第六感を活用してみたいと思われている方は、まず、実際には自分が第六感を日常的に活用していることに気づき、そして、イメージ力や想像力を膨らませ、それと同時に五感を活用してそのイメージや想像を味わうということをしてみては如何でしょうか、、、、、

 

それと、料理、つまり、食するという行為は、一瞬にして記憶を蘇らせる力も持っています。
何かしらの料理を食べた時に、それと同じ料理を食べた当時の記憶が蘇ってきた経験は多くの方がお持ちだと思います。
その時に一緒に食べた人、部屋の内装、その時感じていた感情など、、、、、
このような料理の力を認知症などの改善に活用してみようという研究もあります。

 

また、料理にはヒーリングの力もあります
何かを頑張って成し遂げた後に、ご褒美として好きな食べ物を食べる方も多いかと思います。
是非、食するという行為には、あなたの記憶を蘇らせ、あなたを癒す力も備わっており、あなたの第六感と五感の全てを同時に刺激しているということを楽しんでみて下さい。

 

また、ここから先は余談ですが、現在TPPが国会において審議されています。