チェルノブイリと福島の原発事故の教訓を活かす:後編 ~ダブルスタンダードの真意~

第617回:『 チェルノブイリと福島の原発事故の教訓を活かす:後編 ~ダブルスタンダードの真意~ 』

【 その他参照ワード:東日本大震災、中間貯蔵施設、除染土壌 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

前回、そして、前々回のTOPICSでは、40年前のソビエトで起こったチェルノブイリ(現:チョルノービリ)原発事故を取り上げました。

そして、特に前回では、

 

無知 & 無関心 などの・・・

不作為という行動が招く・・・

負の連鎖・・・

 

に焦点を当てました。

そして、今回は東日本大震災における、東京電力の福島第一原発事故の「その後」を取り上げますが、当然ながら福島原発とチェルノブイリ原発の事故では、

 

性質も意味も背景も異なる

 

というのが事実です。

 

ただ、TOPICSでは、

 

《 物事や出来事は大なり小なり、それぞれを反映している 》

 

との視点を、幾度も伝えています。

つまり、

 

国も他の要素も違えども・・・

必ず共通項が存在する!!!

 

という事です!

そして、何より原発事故に関し、

 

日本は他人事では無いどころか・・・

自分事 & 当事者 である!!!

 

という事です!

 

 

では、番組『 除染土の行方 ~私の土地は戻るのか~ 』(福島放送)を少し眺めます!

 

【 行き場を無くした除染土壌 】

先の通り、2011年に福島原発事故が起こりました。

そして、この事故により、

 

放射性物質が拡散したが故に・・・

福島県内の52市町村で除染が実施された・・・

 

という流れになりました。

しかし、除染をすればする程に、放射性物質を含んだ土壌(除染土壌)が、

 

行き場を無くして・・・

増え続けた・・・

 

という事態に陥りました。

 

 

故に、除染土壌は住宅の敷地や公園、あるいは、学校などを含めた福島県内の至る所に、一時保管される事になりました。

 

その後の2013年12月、政府は「安全に集中的に管理・保管する為」との理由で、中間貯蔵施設の建設を明言しました。

そして、2014年に福島県知事が苦渋の決断の上、施設の受け入れを表明しました。

その後、双葉町と大熊町も施設の受け入れを表明するものの、双葉町長は「苦渋の決断どころでは無い大変さ」と、振り返っています。

こうして、

 

双葉町と大熊町の一部を含む・・・

福島第一原発を取り囲む形で施設が建設される・・・

 

という流れになりました。

 

そして、2015年3月13日、施設への除染土壌の搬入が始まりました。

そして、2026年1月末現在、施設に搬入された除染土壌は、

 

東京ドーム11杯分に相当する約1、420万㎥(立方メートル)

 

に達しています。

そして、最初の搬入時から、

 

30年以内の2045年3月迄に・・・

全ての除染土壌を・・・

福島県外で最終処分する・・・

 

との規定が、法律で定められました、、、

 

 

【 個人にも及ぶ苦渋の決断 】

遡ること2014年、政府(環境省)は施設建設予定地の地権者に対し説明会を開催し、これ迄に計12回開かれました。

そして、当時の説明会が終わった後に、地権者同士が集まり話し合いの場が持たれました。

そして、その話し合いの場で、大熊町の地権者Aさんが、次の発言をしました、、、

 

Aさん:
『 このまますんなり国の言うなりに、受け入れすること自体がおかしいと思う。 追い出される気持ちを、もうちょっと理解して欲しい。 』

 

当時のAさんの自宅は、原発から3キロほど離れた場所にありました。

そして、家族の想い出がたくさん詰まっているが故に、自宅を手放す決断は出来ませんでした。

しかし、Aさんが自宅を手放す苦渋の決断をしたのが、

 

全ては《 しょうがない 》の一言で表される

 

と、振り返っています。

そして、自宅のみならず、会社の敷地も手放し、2018年に自宅が解体されました、、、

 

Aさん:
『 (自宅を)壊す時は見に来なかったんですよ。 やっぱり辛い。 行ったら、もう涙が出ちゃうと思って、壊す家は見なかった。 』

 

 

【 国(政府)の口車に団結で立ち向かう 】

地権者の中には、土地を売る(手放す)のではなく、貸す決断をした人もいます。

そして、国(政府)との交渉に際し、地権者が集まり地権者を結成しました。

そして、会長を勤めた地権者Bさんは話します、、、

 

Bさん:
『 個人 VS 国の交渉になると、一方的にやられてしまう。 丸められてしまう。 これは団体で国と話し合いを持たないと、国の思い通りになってしまう。 』

 

こうして、地権者会は40回以上に渡り、国と交渉を重ねて来ました。

しかし、国との交渉を振り返り、Bさんは話します、、、

 

Bさん:
『 国の人達の説明を聞いていると、環境省の職員の一方的な説明、そして、私達が質問するとはぐらかすような感じに、私には見えたんです。 結局、原発災害で汚染された土地だから「 あなた達は戻れないでしょ。 戻れない土地を国が買ってやるんだ、有り難く思え。 」という風に、私は捉えたんです。 』

 

そして、Bさんの内心でも現実問題として、除染土壌の持って行き場が無いのは理解していました。

故に、理性から施設の建設に反対する訳でもなく、一時的に土地を貸すのも致し方ないと考えました。

ただ、Bさんには先祖代々受け継いで来た土地は守りたいとの想いがあったが故に、農地の大部分は売る事にしたものの、自宅などの土地は貸す決断をしました。

 

 

【 約束は守られるのか??? 】

地権者CさんはBさんと同じく、土地を売らずに貸す決断をしましたが、理由が少し違いました、、、

 

Cさん:
『 例えば、国の土地だから(除染土壌を)置いていいだろうとされると、いつまでも置くことになる。 国の土地だから、何も言う必要ないだろうと。 それが怖いです。 』

 

そして、Cさんは解体された自宅の跡地に、石碑を建立しました。

故に、毎月一回、立ち入り許可を得て石碑の掃除をしています。

そして、石碑には、

 

《 想帰郷 》 & 《 我が帰郷日 2045年3月12日 》

 

との文言を刻み込みました。

その理由に関し、Cさんは話します、、、

 

Cさん:
『 この土地が契約通りに、ちゃんと返って来て欲しいというか、返して欲しいという意味も込めています。 』

 

 

【 ①:無知&無関心の不作為に陥っていないか??? 】

環境省は『 全ての除染土壌が福島県外で最終処分される法律の規定の知識の有無 』に関し、調査(2020年度~2024年度)を行いました。

その結果が、以下の通りです、、、

 

《 よく知っている・少し知っている 》 → 福島県内:55%、福島県外:24.8%

《 全く知らない・聞いた事がない 》 → 福島県内:45%、福島県外:75.2%