「動機」を捉えるとは・・・ ~麻酔という医療特許と精神医療の身体拘束のケースから~

第263回:『 「動機」を捉えるとは・・・ ~麻酔という医療特許と精神医療の身体拘束のケースから~ 』

【 その他参照ワード:笑気ガス、精神保健福祉法 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

まず最初に、今回の内容に関し、

 

良し悪し・正誤・是非などの「二者択一」の判断に・・・

焦点を当て過ぎない!!!

 

という面を意識して、眺めて下さい!

そして、「動機」との言葉を聞くと、「犯行」などのネガティブなイメージが伴うでしょうが、

 

「動機」とは、「思い」と同じ

 

と捉えても良いです(笑)

 

 

では、番組『 フランケンシュタインの誘惑E+ 』(NHK)から、「 麻酔 欲望の医療革命 」の回を少し眺めます!

 

【 医療特許の発端 】

2018年、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶 佑 氏と、免疫機能を高めガン細胞を攻撃する医薬品《オプシーボ 》を共同開発した製薬会社との間で、

 

特許(料)を巡る交渉

 

が始まりました。

更に、かつての共同研究者も同じく特許を主張しました。

すると、アメリカの地方裁判所において、共同研究者にも特許を認める判決が下されました、、、

 

 

この事例のような、

 

「医療特許」を巡る争いは・・・

「麻酔法の発明」から始まった・・・

 

と言われます。

 

1804年、日本の外科医の華岡青洲が、内服薬(漢方薬)を用いた麻酔実験を始めました。

そして、

 

世界で初めて・・・

全身麻酔下での外科手術(乳がん摘出術)に成功!!!

 

した事でも有名です!

 

それから約40年ほど経過した頃、

 

現在の主流の「吸入麻酔法」が発明

 

されました。

発明者の一人が、アメリカの歯科医のホレス・ウェルズ(1815~1848)です。

そして、もう一人がウェルズの弟子で、同じく歯科医のウィリアム・モートン(1819~1868)です。

 

しかし、二人の間で、

 

ウェルズは、吸入麻酔の最初の発明者の「名誉」を・・・

モートンは、吸入麻酔の「医療特許(料)」を巡り・・・

骨肉の争い・・・

 

に発展しました、、、

 

 

【 笑気ガスがヒントになる 】

当時の外科的治療(手術や抜歯など)では、痛みという大変な苦しみが伴いました。

故に、お酒やアヘンで感覚を麻痺させたり、あるいは、体から血を抜く事で失神させるケースもありました。

また、中には、

 

痛みへの怖れから自死する人もいた

 

という状況でした

 

そして、ウェルズは人気の見世物だった《 笑気ガス 吸入効果の大実演会 》を見て、一つのヒントを思い付きました。

なお、笑気ガスとは「亜酸化窒素」の事で、検査や治療の際に患者の気持ちを落ち着かせる為に、現在の歯医者や病院でも導入している所もあります!

 

 

見世物としての実演会とは、笑気ガスを吸った人がハイな気分になったり、失神する様子を見て面白がる「代物(しろもの)」でした。

しかし、ウェルズは笑気ガスを吸った人が、

 

出血や怪我をしているにも関わらず・・・

痛みを感じていない様子・・・

 

を見て衝撃を受けました!

 

【 失意の淵を彷徨うウェルズ 】

この観察から、《 亜酸化窒素を使えば、抜歯時の痛みが消えるかも 》とウェルズは考え、自らが被験者となり、様々な実験に取り組み始めました。

そして、患者に笑気ガスを吸わせた後に抜歯をした所、誰も痛みを感じませんでした。

 

そこで、ウェルズは地元の歯科医に教える事にしました!

このように、実験の成果を惜しみなく教えるウェルズに対し、

 

「自分だけの手柄」にせず・・・

患者に「より良いサービスを提供」する為に・・・

様々な発明をする人!!!

 

と、好意的な目が注がれました!

 

 

1845年、ウェルズはモートンと共同で、医師やハーバード大学の医学生の目の前で、「無痛公開抜歯手術」を企画しました。

なぜなら、当時は医師の間でも、無痛手術は成し遂げられていなかったからです

 

故に、見物する医師から冷笑が起こる中、手術は進められました。

すると、亜酸化窒素の投与量が僅かに足りなかった為に、デモンストレーションは失敗に終わりました。

そして、この失敗がキッカケとなり、

 

ウェルズは歯科医を辞め・・・

何ケ月もの間、失意の淵を彷徨う・・・

 

という流れになりました、、、