【 最も問われるのは真の動機 】
彼女の自己破産手続きを担当した破産管財人は、
貸した側の金融機関の責任を問う
という、異例の(ほぼ前例の無い)裁判を起こしました。
すると、彼女が勧められたワリコーを含む株取引は、
株が上昇し続けなければ、必ず損をして・・・
借金が膨らみ続ける「逆ザヤ」だった・・・
という事実が分かりました。
そして、興銀を相手取り3件の民事訴訟を起こすと、2件勝訴、1件敗訴で約170億円が支払われ、彼女の借金返済に充てられました。
ちなみに、同時期には山一証券や北海道拓殖銀行などが破綻し、「公的資金(税金)」が穴埋めに投入されました、、、
そして、興銀の裁判に携わった弁護士が、以下の通り回顧しています、、、
弁護士の談:
(彼女が、ここまでの多額の借り入れをした事は)理解不能ですよね。
だから、彼女は本当に分かっていたのか、どうなのか、合理性がない。
(彼女が)動いている(取引してくれる)分には、周りにはお金は落ちていくけれども、彼女自身は借金が増えていくだけなので、一体何を考えて(金融機関は)お金を貸してたんだろう。
大きな権力とか、例えば行政であるとか、この場合だと大きな銀行だとか、やっぱり力を持っているところが力の使い方というのを、ちゃんと考えなきゃ駄目なんじゃないのと、力を持っていたら何をしても良いって訳じゃないよね。
彼女が本当に愚かだったとは思いますよ。
その場その場しのぎで、色々やっちゃいけない事もやったので、愚かだったとは思いますけれども、(金融機関が)「群がったんだろうな」としか思えない。
尾上さん自身が、そんなに贅沢したかったとか、あんな桁数のお金、彼女が必要としてたと思えないんですよね。
ある意味、みんな正気を無くしていた時代だったのかなとは思いますね。
では、番組の紹介は終了し、彼女の「心境の流れ」を交え締め括ります!
【 見失った自分を取り戻す為には 】
バブル期も然りですが、コロナ禍も、
狂乱狂騒の渦中だった
という側面はあります。
勿論、特に当初のコロナ禍では、生命や健康に直結する事から、
試行錯誤も致し方無い
というのも事実であり真実です。
そして、バブル期とコロナ禍で、多くの人に「共通」して起こった現象が、
自分を見失う
という事です。
そして、TOPICSでは、
過度な感情ではなく、理性の活用を
と伝えていますが、何かの渦中では、
その「実践」も難しく・・・
そもそもが、自分を見失っている事に「気づき辛い」・・・
のが「現実」でしょう。
そこで、彼女(尾上)の「心境の流れ」を「反面教師」として眺めます!
それは、
彼女も株取引を始めた段階では、「自然な欲望」だった・・・
しかし、預金証書の偽造に至る段階では、「過剰な欲望」に変質し・・・
それが「感性の麻痺」を引き起こし、その後は自分を見失った・・・
そして、逮捕前には心が動かない「無感動」に陥った・・・
と言えるでしょう。
そして、
無感動という心が動かない状態では、「目的」が見えないどころか・・・
目的達成の為の「(自然な)欲望」さえ湧いて来ない・・・
という事です。
繰り返しですが、『 欲望は「目的」と言い換え可能 』です!
つまり、目的が見えなければ、
当然ながら、「手段」は更に見えなくなる・・・
という事です。
故に、
その状態で動いたとしても・・・
既に、目的と手段を取り違えている可能性が格段に高い・・・
という帰結になります。
そして、自分が見えなくなると、
(自分の)周りの人は、更に目に入らなくなる・・・
というのも当然の帰結です。
故に、
普段から「自分を知る」事を心掛けていると・・・
自分を見失いつつある時に「気づきやすく」なる!!!
という事です!
そして、気づきさえすれば、
自分の中の「調和とバランス」が、自然と働き出す!!!
という「流れに乗る」事が出来ます!
そして、調和とバランスが働く為には、
普段から自らの「軸や芯」を固める実践が大切で必要!!!
という事です!
ちなみに、私は株取引や投資を否定や批判している訳ではありません(笑)
ただ、
国(政府)が国民に投資を過剰に煽るようになると・・・
国も国民も滅びるのは、歴史が証明している・・・
という視点は、覚えておいて下さい!!!
※ 関連TOPICSはこちら
・ 『 薄れゆく記憶には気づけば良い ~2つの雪印事件から学び取る日本の現状も~ 』
・ 『 もう一つの顔&裏の顔はネガティブ??? ~フランケンシュタインから~ 』
・ 『 青森県&五所川原の個性??? ~プライドと&コンプレックスという自己矛盾!?~ 』
・ 『 あなたの心の「間(ま)」を「魔(ま)」に変えないために ~幸せへの伸びしろ~ 』
※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしている以下のリンク先も参考になります。