第549回:『 韓国の光州事件に学ぶ「隣の芝生は青い」の真意 ~「戦い」と「闘い」の違いも~ 』
【 その他参照ワード:民主化運動、映画「タクシー運転手」、群集(群衆)心理 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
「隣の芝生は青い」という言葉は、
羨ましさなどの感情
を表す意味で使われる事が多いです!
そして、どちらかと言えば、「自らを律する」事を示唆する側面が強いものの、
時に「比較」も役立つ
というのも、事実であり真実です!
そして、「比較」と「隣の芝生は青い」を組み合わせると、
あなたも(隣の)「誰か」から比較されている
というのは、意外と「抜け落ちている」視点です、、、
では、番組『 アナザーストリーズ 』(NHK BS)から「 その時、市民は軍と闘った ~韓国の夜明け 光州事件~ 」の回を少し眺めつつ、様々な視点を当てはめます!
【 光州事件とは 】
1980年5月18日、韓国の光州市で一つの事件が起こりました。
政府と10万人以上の市民が10日間に渡って「戦い」と「闘い」を繰り広げ、155人が命を落としました。
これが、
光州事件
と呼ばれるものです。
そして、死者155人中の144人が市民ですが、あくまで政府が発表した人数であり、実際の死者数は何倍にも及ぶと言われます、、、
【 光州事件を引き起こした軍事政権 】
当時の韓国では、光州事件が起こる半年前に軍がクーデターを起こし、政権を握りました。
すると、軍事政権(政府)は北朝鮮の脅威に備える「名目」で、市民の「あらゆる自由」を制限します。
例えば日本も含め、外国の書籍や音楽などが検閲を受け、女性はスカートの長さまで規制されました。
そして、政府の方針に逆らう可能性があると「レッテルを貼った」市民を徹底的に弾圧します。
政府を率いたのが、陸軍中将のチョン・ドファンです。
チョン・ドファンは「大統領の座」を目前にすると同時に、民主化運動のリーダーのキム・デジュンと対立していました。
そして、キム・デジュンの「人気」が特に高かったのが光州市でした。
光州事件の4日前、学生達が民主化を求めて大規模集会を行います。
すると、政府は戒厳令のレベルを引き上げ、軍の精鋭である空挺部隊を光州市に送り込みます、、、
ところで、光州事件が起こった1980年の私は「7歳」なので、「当時は」当然ながら知る由もありませんでした。
しかし、光州事件を今回「初めて知り」ました。
私が大学院生時代には、韓国の留学生とも仲が良く、色々な話をしました。
しかし、光州事件の事は触れられませんでした。
そして、日本では「今でも」教科書検定が行われていますが、年々その規制の内容が強化されると同時に、「変質」して来ています、、、