試行錯誤を諦めない ~台湾のひまわり学生運動に見る「前途」の創造~

【 異なる意見も公平に扱う 】

立法院には学生達を支持する市民から、飲食物や生活用品が差し入れられます。

更に、医療スタッフもボランティアとして参加します。

 

そして、議場の様子をリアルタイムで伝える為に、24時間のライブ配信をしたのが張 龍僑でした。

なぜなら、張 龍僑が議場に入ると、学生達と警察の「衝突場面ばかり」を撮影している、主要メディアの姿が目に付いたからです。

つまり、李 惠仁と同じく、張 龍僑も現場の実態と報道が「掛け離れ過ぎている」と違和感を抱いたのが配信の理由でした。

 

 

故に、張 龍僑は議場の現場を「一部だけ」でなく、「全体をありのまま」に撮影し配信しました。

ここに若いエンジニア達も加わり、世界中に配信され、世論を大きく動かすキッカケの一つになりました。

 

更に、行政の透明化を目的とした、ITエンジニアを中心に集まったコミュニティ「ゼロガバメント」も張 龍僑の支援に加わります。

ただし、ゼロガバメントは学生達の主張と異なる(反対する)団体の情報発信もサポートします。

メンバーの一人だった劉 宇庭は、その理由を次の通り話します、、、

 

劉 宇庭:
『 実は、ゼロガバメントの中でも、サービス貿易協定には賛成と反対の意見がありました。 でも、私達の役割は人々にその是非を伝えるのではなく、正確な情報を届ける事にありましたから。 彼等の声にも耳を傾けるべきだと思ったんです。 』

 

 

ところで、

 

「真の中立」を保つのは不可能

 

です。

仮に、真の中立が保たれていると感じる時は、

 

「他人事」として捉えている

 

のが理由です。

故に、「調和とバランス」を心掛けるのが大切になります。

 

ただ、調和とバランスとは、

 

「5:5」である必要はない

 

というのもポイントです。

 

 

「6:4」で保たれる場合もあれば、時に「9:1」が適切なケースもあります。

 

ただ、その為には、

 

お互いに「共通項」の存在を意識する

 

という事が必須です!

そして、

 

駄目なものはダメ!!!という「10:0」

 

も忘れてはなりません!