統合を学ぶ為に分断を経験する必要はない ~賢者は歴史に、愚者は経験に~:後半

【 現象や出来事は違う(ように見える)とは言え、その《 本質 》は同じである 】

【 本質が同じであるが故に、《 その後の 》現象や出来事は似通ってくる 】

 

とお伝えしておりましたが、この表現を変えたものがTOPICSで幾度もお伝えしております、

 

物事や出来事は大なり小なりそれぞれを反映している

 

という視点になります。

では、ほんの少しだけ『 映像の世紀バタフライエフェクト 』(NHK)という番組の「 地球破壊 人類百年の罪と罰 」の回の一部をご紹介してみます。

耳にした事がある方もいらっしゃるかと思われますが、アメリカ軍が戦場でマラリアなどから身を守る為に活用した殺虫剤の「DDT」という薬剤があります。
当時は「害虫は殺すが人には害が無い」という《 触れ込み 》がされ、その後は伝染病対策として使われたり、日本でも戦後のシラミ駆除などにDDTが人体に散布されている写真を教科書等で見た方も多いかもしれません。
そして、その後には多くの化学メーカーがDDTを用いた農薬などをこぞって商品化して売りに出し、瞬く間に世界各地に広まって(拡散して)いきました。

 

そして、DDTを開発したスイス人のパウル・ミュラー博士は1948年に生理学・医学分野でノーベル賞を受賞しますが、DDTには《 分解されにくい 》という特徴があり、故にどんな害虫にも効き、その効果も長く持続するという性質がありました。
そして、1962年に海洋生物学者のレイチェル・カーソン氏『 沈黙の春 』という書籍を発表し、アメリカに衝撃を与える事になります。
カーソン氏は家庭内でも広く使われるようになったDDTが生態系に深刻な影響を及ぼしていると著書で指摘し、

カーソン氏(のインタビューより):
『 動物実験により化学物質の多くが体の組織に蓄積される事が分かっています。 肝臓を害するものや、神経を壊すものもあります。 今、化学物質を適切に管理しなければ、今後、我々は悲惨な結果に直面するでしょう。 』

 

との主張を続けました。
しかし、書籍が出版されるや否やDDT製品を扱う化学メーカーが《 猛反発 》し、特に大手メーカーはカーソン氏の主張を一切認めようとしませんでした。

農薬メーカーの科学者(のインタビューより):
『 カーソン女史の著書では著しく事実が歪曲され、しかも全く科学的な裏付けもない。 カーソン女史の言葉を信じれば、かつての暗い時代に戻ってしまう。 』

 

そして、この著書の刊行により1962年8月29日にジョン・F・ケネディ大統領がDDTの調査を命じ、翌日には農薬副作用調査委員会を設置しますが、アメリカ国内でDDTが使用禁止になったのは10年後の1972年となりました。

そして、カーソン氏がDDTの調査に取り組むキッカケとなったのが、DDTの散布直後に多くの鳥達が死んでいたとの友人からの手紙であり、その後の4年間を掛けて生物達の《 観察を通して 》危険性を明らかにしていきました。

ところで、TOPICSでは「(過度な)二者択一に陥らないように」との視点も幾度もお伝えしておりますが、

 

人間は神にでもなったつもりなのか・・・

もし、そうであるならば傲慢が過ぎるにも程があり・・・

必ず痛いしっぺ返しを喰らうが・・・

それも自業自得・・・

 

という事になり、他の事例でも歴史が証明しております。
そして、この先もコロナワクチンを接種するのも自由ですが、

 

これこそ自由には責任が伴う・・・

言わば真の自己責任・・・

 

になります。
コロナ禍当初では接種は義務ではないにも関わらず、同調圧力も相まみえ、ほぼ強制された職場なども数多くありました。
ここに見られるのが、

 

(情報を含めた)アンバランス

 

になりますが、これに関しましても2022年10月22日の第430回目のTOPICS『 アンバランスへの対応法 ~軸や芯の創造には知り・考え・気づく事~ 』で既にお伝え済みでありますが、先程のDDTにせよ、汚染水にせよ、コロナワクチンにせよ、《 (蓄積による)長期的な影響 》は誰にも分かりません。
これこそ、

 

神のみぞ知る・・・

 

という言及で留めさせて頂きます、、、