真性異言は前世(過去世)の証拠!? ~通じ合うのは言葉か?心か?~

大門 氏は中部大学教授及びバージニア大学客員教授をされており、退行催眠で前世(過去世)を思い出したクライアントが実在する言語を話したという事例を探しておりました。

そして、大門 氏は先の稲垣 氏の著作に出逢い、稲垣 氏の元を直接訪れ、ビデオ撮影された際の里沙さんが語った言語の(再)鑑定をさせて欲しいとお願いした所、稲垣 氏が快諾してくれた事により事態は動き出し始めます、、、

そこで大門 氏はネパール人であり、ネパールの少数民族に関する研究をしていた人類学者など複数の方に里沙さんの音声を聞いて貰った所、全員が「ネパール語である」と回答するに至りました。

しかし、これだけでは当の大門 氏も驚きとは言えまだまだ懐疑的なスタンスを取っており、更に複数の研究者等の力を借りて再検証に挑む事になっていきますが、ここで大門 氏の著作からのポイントをお伝えしてみます。

 

著作より:
『 「死後の生命」や「生まれ変わり」に関する現象で、言語学を専門とする筆者にとって特に興味深かったのは、「異言」でした。 異言とは、本人が知らないはずの言葉を突然話し出すという現象で、有名なのは、【 新訳聖書 】の中の「使徒言行録」にある一節です。 「使徒言行録」とは、四つの「福音書」の後に置かれた一書で、キリストの最初の弟子達の活躍が描かれています。 その中に、霊に満たされた弟子達が突然、外国語で話し出し、周りを驚かせたという記述があります。 (中略) このような異言に関する報告は、【 聖書 】の他の部分にも見られますし、それ以外にも数多くの報告がなされています。 筆者が興味をもったのは、いわゆる前世療法を受けた時にこのような異言を話したという報告がいくつもあることでした。 』

 

そして、大門 氏と稲垣 氏、医師そしてネパール語母語話者(以下、Aさんと称します)の方など、計7名が見守る中で再度里沙さんのセッションが行われる事になりました。

そして、このセッションはAさんと里沙さんとの会話形式で行われていきますが、大門 氏は「Aさんの語る内容に里沙さんが繰り返し発音しているだけでは」であったり、「里沙さんの話し方が催眠時特有のゆったりしたものであり、Aさんの話す内容を里沙さんが理解出来ていない箇所もある」などから、やはり懐疑的なスタンスを保ち続けたままでした。

そして、セッションの後日に改めてネパール語学の専門家などの方にも協力を仰いだ検証が行われましたが、その結果としては、会話については低く見積もって全体の四割程度、高く見積もれば全体の七割程度が成立しているのが判明し、更に里沙さんがこのセッションで初めて使った単語が20ある事も分かりました。
その他には里沙さんの話したネパール語の語彙や文法の面でも、それが本物であると認められる点も発見されます。

 

しかし、大門 氏は更に慎重に慎重を重ねて、稲垣 氏に里沙さんの生育歴や生活環境を徹底的に調査して貰い(ネパール語などとの接点が過去に無いかどうか)、里沙さんとご主人にネパール語を学んだ事は無いという証言書を作成して貰い、その上に里沙さんにポリグラフテスト(嘘発見器)まで受けて貰い、最終的には里沙さんがこれ迄において(今世において)ネパール語を学んだ事実は無いとの結論に達しました。

更にその後にはナル村が実在する事も確認されたり、里沙さんが話した現代のネパール語では使われていない数字の表現の仕方もナル村の最長老から話を窺った際には、この最長老は里沙さんと同じ数字の数え方をし、その数え方は大昔のナル村では習慣として定着していた事実も分かりました、、、

では、この著作からの紹介もここで終了ですが、皆さんは懐疑的なスタンスを保っても良いですし、どのような思いや考えを抱いても皆さんの自由ですので大丈夫ですよ(笑)

その上で、シンプルに今回の締め括りに入って参ります!