真性異言は前世(過去世)の証拠!? ~通じ合うのは言葉か?心か?~

著者である稲垣 氏は岐阜県の公立小中学校の教員として、長年に渡って教育催眠研究をライフワークとして行っておりました。
今で言う所のスクールカウンセラーの役割に催眠を活用した取り組みと呼べるかもしれません。

その稲垣 氏の元に47歳の主婦の方である(仮名)里沙さんが脊柱側湾症(せきちゅうそくわんしょう)という背骨の歪みと痛みや、その後の車椅子生活への不安などから前世療法の依頼が届きました。

そして2回目のセッション(催眠)の際に、研究者5名の同席、研究の為のビデオ撮影を里沙さんが許可してくれる事となり、そのセッションの後半において、里沙さんはネパールにあるナル村の村長ラタ・ダジュールという男性としての前世を話し始めますが、この時に時折日本語とは全く異なる短い言葉を喋り出し、中年の男性的な口調と声音に変化しました。
では、ここで著作からご紹介致します。

 

著作より:
『 ネパールの村長であったラタ・ダジュールという名の男性の前世では、外国語らしき言葉が話されました。 里沙さんは、ネパールに旅行したことはありませんし、ネパールに興味関心を持ったことも、調べたこともありません。 いわんや、ネパール語を学んだことや、幼いときからネパール人との接触などあるはずがない、とのことでした。 もし、彼女の話した言葉が、ネパールで使われているどれかの言語と一致すれば、いわゆる「真性異言」ということになります。 真性異言とは、当人が絶対学んだはずのない異国の言語を話す現象で、生まれ変わりの有力な証拠の一つとされており、海外の「生まれ変わりの研究」では数例報告されています。 』

 

そして、そのセッションで語られた内容の真偽について6つの点の検証が行われましたが、その内の4点については事実関係に矛盾が無かったという結果になりました。
ただ、里沙さんが話したネパール語に関しては、鑑定の結果1名からはネパール語とは関係がない、もう1名からは音声が不明瞭で鑑定不能との回答となりました。
そして、この検証に際し稲垣 氏が抱いていた思いを、もう一つのポイントとして著作からご紹介してみます。

 

著作より:
『 この検証には、「言葉」の問題が深く絡んできます。 ラタ・ダジュールの前世の記憶に戻り、その人格と一体化しているようにしか見えない里沙さんの、意識のありようがよく分からないのです。 ラタ・ダジュールには日本語による質問が理解できないと思われます。 一方、里沙さんにはネパール語が理解できるとは思われません。 にもかかわらず、筆者とのやりとりが成立することをどう理解したらいいのでしょうか。 筆者の質問を通訳しているのは、いったい誰なのでしょうか。 』

 

そして、このセッションにおける里沙さんが語った前世について、《 この時の 》稲垣 氏は懐疑的というスタンスで終えます、、、

では、この著作からのご紹介はここで終了ですが、実は、これには続きが存在していました、、、(笑)

そこで、その続きは『 なぜ人は生まれ、そして死ぬのか 』(著:大門 正幸、宝島社)からご紹介して参りますが、「ご理解とご了承」の点は先の著作と同様になります!