もはや戦後ではなく戦前かもしれない ~はだしのゲン&被爆体験伝承者から~

まず、広島市教育委員会が教材から削除した理由の一つとして、

被爆の実相に迫りにくいから

と挙げております。

 

ところで、この『 はだしのゲン 』は多くのボランティア等の方々の協力も得て、数多くの言語に翻訳され、世界の数多くの国々でも読まれております。
そして、教材として活用されていた漫画の場面には、母が病気の為に元と弟がいわゆる孤児であるとの「嘘(も方便)」を活用して浪曲を人前で披露し、お金を貰うという場面がありました。
これに対し広島市教育委員会は、

浪曲は現代の児童の生活実態に合わない

との理由を挙げ、他には、母の病気を治す為にコイの生き血が良いと元と弟は聞きつけ、お金持ちの庭にある池のコイ1匹を「盗む」場面については、

コイ盗みは誤解を与える恐れがある

との削除の理由を挙げています。

 

しかし、漫画では元と弟は家主に見つかり怒られますが、本当の事情を家主に《 説明 》して、その家主も《 理解し 》コイを譲ってくれたという《 流れ(経緯) 》もちゃんと描かれています。
そして、このような「流れ(経緯)」がある事に関し、更に広島市教育委員会は、

漫画の一部を切り取ったものでは、主人公が置かれた状況などを補助的に説明する必要が生じ、時間内に学ばせたい内容が伝わらないという声があった

との理由を挙げ始めました。

 

このような事の顛末から、広島市教育委員会は教材から削除する事にしたとの説明をしておりますが、多くの反対や批判の声が上がった事に対し、

現場で扱いやすいもの。 決められた時間の中で狙いに到達しやすい素材・教材という観点で選んでいるので、こういう大きな話になるとは思っていなかった

とのコメントをしております。

 

そして、ある番組では約10年程前から教材の見直し(改訂)の話が持ち上がり、その最初の会議では《 現場の 》教職員の方々も参加し意見を述べる事が出来ましたが、その後の数回の会議では、いわゆる教育行政関係のお偉方と称される《 人々のみ 》で話し合われ、教材を削除する決定の会議では、その会議の長の《 鶴の一声 》のような性質の発言があった記録も残されていました。
また、最初の会議に参加した教職員の方々も「はだしのゲンを教材から削除する」という内容の話は出ていなかったと証言しておりました。

 

そして、先の中沢 氏が他界された2012年頃から他の都道府県においても学校の図書館から『 はだしのゲン 』を撤去する動きが起こり、これに関してもそれぞれの地域で反対の声が多数寄せられたりなどが起こりました。

そして、これもある番組では、いわゆる保守系の団体の人が広島市教育委員会に教材から削除するように「申し入れた」と証言しておりましたが、広島市教育委員会の担当者は「そのような申し入れなどは一切なかった」と証言しておりましたが、

 

果たして・・・どちらが「嘘」を付いているのでしょうか・・・

 

このような事が《 平然と 》行われているのが広島市教育委員会を含めた《 教育行政に携わる大人達がしでかしている事 》であり、これは現場で過酷な労働環境を強いられ、一向に改善されていない《 同じ大人の教員等 》への《 不作為 》という仕打ちをしている事も含まれますが、私も教育行政関係の方のカウンセリング等では青森県内でも今回と《 似たような話 》に加え、不透明な人事であったりイジメ等の隠蔽などの話もよく聞かせて貰っておりますので、これは広島市に限った話では無いのが《 残念な事実であり現実 》でしょう、、、

そして、先程は浪曲や盗みとの場面が出ておりましたが、