そして翌日、ゆうこの病室にはゆうこの親や兄や祖母や、祖母のボーイフレンドもお祝いに駆けつけ、皆それぞれが好き勝手に!?こんな名前がいい、あんな名前が素敵だと言い合い、当事者たる山岡とゆうこをそっちのけで盛り上がります(笑)
そして、山岡は昨夜の辰さんとの夕食で子ども(女の子の方)の名前を考えつくキッカケを貰ったとゆうこに話します、、、
山岡:
『 人間は、ホモ・ルーデンスってこと。 』
ゆうこ:
『 ホモ・ルーデンス? 』
すると、大学教授でもあるゆうこの父が「ホイガンジの話だな」と相槌を打ちます。
山岡:
『 現在の人類の学名は、ホモ・サピエンス。 ラテン語で“ 考える人 ”という意味だ。 人間とほかの動物との違いは、考えることができるところにあると規定しているわけだ。
で、ホモ・ルーデンスというのは、オランダの歴史家・ホイガンジによる人間の規定で“ 遊ぶ人 ”という意味だ。 要するに人間は遊ぶことができるという点でほかの動物と違うと規定したんだ。 』
と、このように山岡は説明していきますが、普段からちゃらんぽらんで遊ぼ呆けている自分の姿をゆうこの兄にからかわれ、
山岡:
『 考えてみろよ。 歌う、踊る、芝居をする、絵を描く、そういうことはすべて遊びだよ。 まさに、人間にとって一番大事なのは遊びじゃないか。
ホモ・サピエンス、“ 考える人 ”の行き着いた先が、核兵器や地雷や公害だよ。 それに引きかえホモ・ルーデンスは、人生を明るく楽しく意味あるものにする。 』
と、ここで余談!?ですが、コロナ禍では真っ先にコンサートや演劇やスポーツであったり、また絵画や美術等の施設や映画館なども制限や閉鎖となりました。
そして現在、アメリカのハリウッドでは「生成AI」による映画製作で関係者や俳優等の仕事が補償も無く不当に奪われるとの大規模なデモが行われております、、、
では、話を戻しますが、山岡の考えにゆうこも賛同しますが、
山岡:
『 辰さんは住居もなく、職もないが、遊びの心があるから、自由に人生を楽しんでいる。 俺は辰さんに、遊びの心がいかに人間の心を豊かにするか教わったんだ。
で、俺は、「遊」という字を、子どもの名前に使うことに決めた。 』
と宣言しますが、周りからは「不真面目よ!」「(人間や人生は)努力しなきゃいけないの!」「遊び半分の名前だ!」「子どもの名前で遊ぶのは不謹慎だ!」など、総スカン!!!を喰らいます(笑)
ゆうこにおいても山岡の考えは理解出来るとしつつ、もう少し考えてみたらと提案しますが、山岡はヘソを曲げてしまい病室を飛び出して行きます(笑)
そして、山岡は自分達が住んでいるアパートの1階にある、はるさんのお店で一杯引っ掛けていましたが、そこにはアパートのオーナーでもあり、はるさんの旦那でもある尾沢さんも同席し、はるさんと尾沢さんの二人から「普段の山岡の生活態度を見てたら、そんな人間が遊びが大事と言っても普通は考えちゃうよ」など、軽くあしらわれます(笑)
そして、そのお店では尾沢さんの友人の蒲田夫妻も食事をしていました。
このご夫妻には子どもがおらず、子どもの名前付けで揉める!?事が出来るのは逆に羨ましいと笑顔で山岡に話します。
そして、その蒲田の旦那さんは料理が趣味で、はるさんのお店に来た際には、最後の締めの料理は奥さんの為に自分で作らせて貰っているとの事で調理場に入り、料理に取りかかろうとしている所に、山岡の乳母のようなおチヨさんと、ゆうこの兄がやって来ます。
そして、山岡は蒲田の旦那さんの料理をご馳走になってからでないと話は聞かないと告げ、二人に席に着くよう促します。
そして、蒲田の旦那さんが作った料理をその場の皆が美味しいと堪能しているのを見て、蒲田の旦那さんは話します、、、