2023年のキーワード:動と静と音 ~動的平衡を含め~《 行動という実践 》

ところで、このTOPICSでも以前にお伝えした事もあり、また、私の行っておりますセミナー「日常生活に活かす! スピリチュアル エッセンス ~地に足を着けて生きる実践活用法~」(参照TOPICSはこちら)でも取り上げておりますが、医療の現場では、

 

① 心拍の停止(心臓)   ② 呼吸の停止(肺)   ③ 瞳孔反応の消失(脳)

 

という《 死の3兆候 》と呼ばれているものが死亡を宣告する際に活用されていますが、この3つは、

 

医師の《 経験則 》によるものであって・・・

未だに絶対的な《 確証 》があるものではない・・・

 

というのが定説です。

しかし今現在では、この《 死の3兆候 》より前の段階にある《 脳死 》を死と定義した事により、死が人為的に早められ、そして、死の3兆候と脳死との《 間(狭間) 》が、これも人為的に新たに作り出された事により、この間(狭間)での臓器移植(臓器売買)などの新しい産業が生まれていると福岡 氏は指摘します。
勿論、臓器移植により救われる命もある事と思います。

 

そして、死の定義が脳死に移った事により、生の定義にも人の手が加えられていきます、、、

この生の定義とは言わば《 生命の始まり 》という事になりますが、従来(過去)の定説として受精卵の誕生(出来た時)を生命の始まりと仮定した際に、胎児の脳が機能し始めた時を生命の始まりと考える《 脳始 》問題では、胎児の脳が機能し始めるのは妊娠全体の期間の4分の3くらいが終わった頃からになりますが、そうすると受精卵の誕生から脳始までは生命が始まっている(生命が生まれている)とは見做されなくなってしまい、ここでも先程と同じ《 間(狭間) 》が人為的に作られ、生命とは見做されていない脳が機能し始める前の胎児の細胞などの活用が再生医療などの対象となってきているそうです。
勿論、ここでも再生医療などで救われる命もある事でしょう。

ただ、このような《 人為的な生命への介入 》により、

 

脳死では死の時間が前倒しされ(早められ)・・・

脳始では生(命)の誕生が先送りされ(遅められ)・・・

私達人間の生命の時間は・・・

脳死と脳始という《 両方向 》から人為的に短縮されている・・・

 

というのが今の現実だそうです。
平たく眺めると以下のような感じになります。

 

受精卵の誕生 ←     《 従来(過去)の生の定義 》     → 死の3兆候

脳始 → 《 現在の生の定義 》 ← 脳死

 

そして、福岡 氏はこのような事が行われ始めた理由(私なりのTOPICSでの表現では《 真の動機 》となります)として、

 

全ては(一部の者の)金儲けの為である・・・

 

厳しく指摘しておりました、、、

そして、この動的平衡とは人間のみに当てはまるものでもなく、全ては《 関係性 》という面からも、少なくとも地球上全ての生態系の元でも成り立っていると福岡 氏は考え、更にこの関係性という意味からは個別の人間と人間、地域と地域、社会と社会、国と国、文化と文化、人間と他の生命などの《 あらゆる関係性 》にも当てはまると述べております。

ちなみに福岡 氏も仰っておりましたが、この動的平衡という視点も生命を眺めた際の一つのモデル(一つの定義という提案)であって、これで全て(説明などが出来る)という性質でもなく、当然の事ながら、この動的平衡も一人一人それぞれに《 違いがある 》とも述べております。

 

では、この番組からはここで終了ですが、少々、難しかったでしょうか???

では、最後の視点として、私自身が悩まされた!そして皆さんも悩まされた!?かもしれない中学生の時の数学のおさらいを一つだけしてみましょう(笑)