2023年のキーワード:動と静と音 ~動的平衡を含め~《 行動という実践 》

動的平衡 = 生命は絶え間のない流れの中で合成と分解がバランスをとっている

 

とのものになります。
少し表現を変えると、

 

それぞれの役割分担がある事もさる事ながら・・・

どこかが欠けたり(あるいは不足したり)しても・・・

他の部分がそれを補うように生命は働いてくれている・・・

 

となります。
これはこのTOPICSでお伝えしております《 調和とバランス 》という視点とも「繋がって」「重なって」きますが、

 

この生命の中で行われている事・・・

それは・・・

自らで自ら(の一部)を絶えず壊し続けている・・・

 

という事だそうです。
平たく言うと「新陳代謝」となりますが、これは機械などの物ではあり得ない現象です。
そして、何故、このような生命の流れ(仕組みや働きや機能)であるのかという福岡 氏の説明としては、

 

宇宙の大原則と言われる・・・

エントロピー増大の法則(秩序があるものは秩序がない方向にしか動かない)への・・・

生命の対応手段(エントロピーに飲み込まれない為に)である・・・

 

と考えていらっしゃるそうです。
そして、福岡 氏は更に次の提唱も加えております。

 

生命には「部分」はない

 

と。
つまり、

 

生命は部分のみでは機能しない・・・

言い変えれば全ての部分が他の部分との・・・

相補(協働)関係にある・・・

 

と。
そして福岡 氏は、この動的平衡を崩した一例として経済効率(速く大きく育てる)だけを考えて、本来は草食動物である牛の餌に他の動物の死骸を混ぜ、を肉食動物に《 人工的に変えてしまった 》事により狂牛病が起こり、そのを食べた人間も動的平衡を崩しヤコブ病が起こってしまった事を指摘しておりました。

そして更に福岡 氏は似たような事が人間における《 脳死と脳始 》という問題でも起きていると警鐘を鳴らします、、、