アンバランスへの対応法 ~軸や芯の創造には知り・考え・気づく事~

現在、マイナンバーカードの取得の為にポイント付与などの政策が推し進められていますが、先日には担当大臣が健康保険証と一体化させ実質義務化にするとの表明を打ち出しました。

表明しただけで「実行」するのかどうかは現段階では分かりませんが、少なくとも「実行するつもり」であるのならば、即刻にでもポイント付与は中止するのが「筋」だと私個人としては考えます。

中には義務化までポイント付与をすれば良い、ポイント付与前に取得した人についても改めて付与すれば良いなどのご意見もある事でしょうが、このような事が「アンバランス」の解消に果たしてなるのでしょうか???

 

似たような事は高齢者の運転免許証返納でもタクシー券などを発行したりもありますが、そもそも運転免許証を取得していない人では、その前からバスなどを活用していたかもしれませんし、それ以降も何も変わらずといった状況です。

また、選挙というのも投票しなかったからといって罰則がある訳でもありませんし、言わば権利と捉える事も可能です。
ここでも期日前投票を実施するショッピングセンターなどでは割引券を交付するなどが行われたりしています。

投票する場所によって「違い」が生じ、更に投票日まで「考え抜いた」人などでも「違い」が生まれてしまいます。
そして、これも辛辣な表現でお気を悪くされる方もいらっしゃるかと思いますが、敢えて指摘させて貰うと、

 

馬にニンジンをぶら下げるかの如く・・・

私達国民は子ども扱いされている・・・

 

とも言えます。
馬と子どもには大変に失礼ながらも、、、(笑)

ただ、私自身の本音をぶっちゃけて表現すると、、、「子ども」扱いどころではなく、、、「馬鹿」扱いと感じていますが、、、

 

では、最後の話となりますが、ここ迄の内容はあくまで私(瀬川)の体験や身近な出来事からの素材でしたので、ここでも《 公平を期す 》為に、別の素材としてテレメンタリー2022「 第6波の結末 ~コロナ禍の障害者事業所~ 」(ABC TV)という番組から少しだけ紹介させて頂きます!

これは2021年の冬の第6波の時に障がい者施設で生活をしている方々が感染し、病院の受け入れ先も見つからず、施設の職員の方々が全ての利用者の看病をせざるを得ない状況が起こってしまい、施設そのものがコロナ病棟化してしまったというものです。
そこに更に今年の夏の第7波に見舞われてしまいました、、、

 

この施設とは大阪府堺市にある社会福祉法人コスモスが運営しており、同法人は障がい者の作業所やグループホームやショートステイなど38の施設を運営し、利用者は570人に昇ります。

その中の一つである、そらホームという施設では重度の知的障がいと難病や基礎疾患もある男性5人の方が居住していました。
そして今年2月に5人全員が感染してしまいましたが、その内の一人の方は40度を超える熱もあり水分摂取も出来ずにいましたが、保健所に要請しても受け入れて貰えず、救急隊も来ましたが解熱剤などの処置も一切行って貰えず戻ってしまい、職員の方々だけで24時間体制で看病せざるを得なくなってしまいました。

ちなみに、この男性の方のお母様も基礎疾患があり、自分が感染しても構わないから自分で息子を看るとの覚悟まで決めたそうですが、このような大阪府の医療体制に憤りを漏らしていました、、、

 

また、同法人が運営する障がい者の短期入所施設でも利用者の滞在中に感染が判明し、同じく職員のみで対応せざるを得なくなり、ここでも施設自体が感染者の療養所となってしまった事により、施設利用の受け入れを縮小せざるを得なくなり収入が激減してしまいました。

そして、最終的には同法人が運営する12の施設が療養所と化し、看病している職員の方々にも感性は広がっていきましたが、最終的に同法人では11の施設でクラスターが発生し、全職員と利用者の2割以上の258人が感染してしまう事態となりました。

このような事態になってしまう事におきましても、そもそもがマスクを付ける事が困難な方々が利用している施設でもあり、これは致し方ない面があるのは当然の事でもあります。