第412回:『 満腹感から学ぶ様々な視点 ~満漢全席という美味しんぼメタファー(笑)~ 』
【 参照キーワード:満漢全席、村八分、コミュニケーション、おもてなし、美味しんぼ、笑ゥせぇるすまん 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
今回は幾度となく素材として活用させて頂いている『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)からの恒例のメタファー(物語や暗喩)を用いて「満腹感から学ぶ様々な視点 ~満漢全席という美味しんぼメタファー(笑)~」というテーマをお届けして参ります!
そして、この『 美味しんぼ 』は連載当初から環境などの時事問題等も積極的に取り上げており、綿密な取材や調査なども交え、かなり現実的な視点が紹介されていたり、実在する研究者や専門家等も登場し、実証成果などの内容も含まれたりしておりました。
そして、主人公たる山岡士郎においては《 霊魂なんて非科学的で俺は絶対に信じない! 》などの(趣旨の)セリフも幾度か出ておりますが、もしかしたら唯一!?のスピリチュアル!?魂の視点!?とも言えるようなエピソードが今回ご紹介する第20巻の第1話《 奇妙な皿 》のメタファーになります(笑)
とは、申しましても、今回は全面的に魂の視点を取り上げる訳ではありません(笑)
私の講釈はともかくと致しまして、まずは、ストーリーを眺めてみて下さい!
主人公の山岡士郎と栗田ゆうこ、そして、同じ職場の仲間達が骨董屋の前を通りかかりました。
すると、ゆうこがショーウインドウに飾られていたお皿をとても気に入り、その値段をお店の人に尋ねようと入店しました。
そして、手に取って見た所、山岡がこのお皿は本物の万暦赤絵であり、その中でも大変な名品である事を見抜いた所から、ゆうこは自分にはとても買える値段ではないと諦めます。
するとお店の主人が、値段は払えるだけで良いからお皿を持っていきなさい!、、、と自分でも訳の分からないままに告げてしまいました!
ただ、このお皿がどうしてもあなた(ゆうこ)に買って貰いたがっている、そんな気がする、、、と感じたそうです(笑)
こうして、ゆうこはお財布をはたいてお皿を購入しましたが、帰りの道中で山岡はそんなお金では到底買えるお皿じゃない事から、ゆうこを色々と脅し?からかい?ます(笑)
そして、とても素晴らしいお皿を手に入れる事が出来たゆうこは満足し、その夜の眠りに就き始めました、、、
すると夢の中に一人の男の子が現れ、、、
『 ニイハオ、僕の名前は丘 士郎!
崑崙(こんろん)山の聊斎道士のもとで仙人になるための修業をしています。
でも、僕には一つ大きな欠点がありまして・・・
僕・・・とても食いしん坊なんです。
実はそれがもとで聊斎道士のご機嫌をそこねて、えらいことになってしまったんです・・・ 』
と告白し、泣き顔でその事情を話し始めます!
その事情と言うのが、彼がお庭の掃除をしていた所、食堂に肉まんじゅうが置いてありました。
それは聊斎道士のおまんじゅうなので勝手に食べたら叱られてしまいますが、彼は食べやしないよ触るだけ、、、ちょっと匂いを嗅ぐだけ、、、ちょっと味を見るだけ、、、全部は食べやしないよ、、、一個だけ、、、と結局全部食べてしまいました(笑)
満腹になった彼は我に返り、師匠に叱られる!!!という事に気づき、命がけで呪文を唱えれば自分の履いている靴を肉まんじゅうに変えられるかもしれない!?と思い、ひたすら呪文を唱えていたら、何と!靴が肉まんじゅうになりました(笑)
しかし、壁に耳あり障子に目あり、お天道様は見ているかの如く、その場面をお師匠さんはちゃんと見ておりました(笑)
そして、お師匠さんは、
『 師の食べ物を盗み食いするだけならいざ知らず、おのれの汚らしい靴を師に食べさせようとはかるとは、なんたる不届き者!! 』
と彼を例のお皿に閉じ込めてしまいました!!!
このような事情を彼はゆうこに告白しながら、
『 でも兄弟弟子たちがお願いしてくれて、もし、僕がお師匠さまを満足させるような美味しい物を持ってこれたら、この呪いを解いてもらえることに決まりました。
それから三百年余り・・・この皿は何人もの人の手を渡り、そのたびに皿の持ち主から美味しい物を聞き出して、お師匠さまのところに持って行ったんですが、どれも気に入ってもらえませんでした。
でも今日、お姉さんが僕の皿を目にとめた時、僕はピンときたんだ、このお姉さんなら僕を助けてくれるって!!
お姉さんお願いだよ!
お願い、僕を助けて・・・ 』
と夢の中でゆうこは懇願されてしまいました(笑)
そして、翌日に職場で山岡を含めその話をしながら皆で大笑いをしておりましたが、その夜、、、
『 お姉さん、早くなにか美味しい物教えてよ、お願い、お願いだよ! 僕を助けて! 』
と泣きながら再び彼が夢の中に現れました!
そして、その翌日も職場でその話をしながらも、ゆうこにはそれがただの夢とは思えないと感じ、山岡に仙人を満足させるような美味しい物を教えて貰おうとします(笑)