まさか今に(現在に)・・・という落とし穴 ~マインド・コントロール(洗脳)から~

第408回:『 まさか今に(現在に)・・・という落とし穴 ~マインド・コントロール(洗脳)から~ 』
【 参照キーワード:マインド・コントロール、洗脳、トラウマ、サイキック・ドライビング、電気ショック療法、ナチス、暗示、潜在意識、無意識、ヒプノセラピー 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

早速ではありますが、今回は「まさか今に(現在に)・・・という落とし穴 ~マインド・コントロール(洗脳)から~」というテーマをお届け致しますが、前回のTOPICSでは、

 

《 私達の身の回り(世の中や社会)は暗示で溢れ返っている・・・ 》

 

とお伝えし、

 

《 物事や出来事は大なり小なりそれぞれを「反映」している 》

《 全体は部分を「反映」し、部分は全体を「含んで」いる 》

 

ともお伝え致しました。
そして、今回は「マインド・コントロール(洗脳)」という素材を取り上げて参りますが、前回では「人獣共通感染症とパンデミック」という、一見するとお互いに何の「共通点」もなく「相容れない」事柄のように思われるかもしれませんが、

 

前回と今回のTOPICSの内容は・・・

「根っこ(源)」の部分では・・・

大きく深い「繋がり」と「重なり」が見て取れる・・・

 

とのものになっております、、、

では、今回活用する素材は『 フランケンシュタインの誘惑 』(NHK BSプレミアム)という番組からの「精神改造 恐怖の洗脳計画」の回になりますが、幾分か細部にも渡ってご紹介して参りますので長めに感じるかもしれませんが、とても大切な視点が含まれておりますので、少々気長に眺めてみて下さい(笑)

 

1950年代にアメリカのCIA(アメリカ中央情報局)が極秘裡に進めていた《 MKULTRA(MKウルトラ) 》というプロジェクト(計画)があり、この計画には莫大な予算が注ぎ込まれていましたが、この計画の最大の目的が《 マインド・コントロール(洗脳) 》でした、、、

この計画に携わった中心人物が精神科医のユーウェン・キャメロン(1901年~1967年)という人です。
若かりし頃のキャメロンは精神医学を志すようになり、ロンドン大学で博士号を取得し、その後は北米に渡り、1928年にカナダにある精神病院の責任者に抜擢されます。

 

ところで、当時における精神疾患は原因不明とされており、今で言う所の治療法と呼べるようなものも、ほとんど存在していませんでした。
患者は鉄格子や鍵の付いた部屋に閉じ込められ、暴れたりする際にはすぐに身体拘束をされたりなどが唯一の対処(治療)であって、故に、退院に到る迄の人はごく稀(まれ)であり、絶望の施設と呼ばれていそうです。

そして、当時の世界中の精神科医達は精神疾患に対する様々な治療法を模索していましたが、中には、わざとマラリアに感染させて高熱に晒(さら)させるマラリア療法、インスリンを高濃度で投与し血糖値を限界まで下げるインスリン・ショック療法、脳の側頭部に電極を当てて脳に電気を流す電気ショック療法などが試みられたりしておりました。

そのような中、1935年にキャメロンは『 客観的・実験的 精神医学 』という論文を発表し、《 治療とは人間の行動をコントロールする事 》と定義します。
そして、それ迄の間にジークムント・フロイトが行っていた精神分析は、もはや過去の遺物で役立たぬものであると否定し、客観的な実験と観察を重視し、映像(カメラ等)や音声(テープレコーダー等)の機器を診察に用いる事を主張していきます。

 

そして1942年、論文などでのキャメロンの斬新な発想が評価され、カナダのモントリオールにある名門マギル大学に招聘され、地元の名士から大邸宅の寄付を受け、その大邸宅をアラン研究所(マギル大学精神病院)として開設し初代所長に任命されました。

その病院でキャメロンが手始めに行った事としては、病室の鍵を外し患者が自由に出入り出来るようにしたり、当時は入院が当たり前であった治療に関して通院治療(デイサービス)を世界で初めて導入するなどの画期的な改革を行っていきました。

こうしてキャメロンは患者からも医師からも尊敬される存在となり、キャメロンとアラン研究所は精神医学の最先端と位置づけられ、世界中にその名が知れ渡っていくようになります、、、

と、小休止ですが、ここ迄のキャメンロの人物像を眺めてみますと、とても良い医師であり、患者さんの事を想う気持ちに溢れているようにも思えますね(笑)