Xジェンダーと性別ゼロ(後半) ~多様性が生み出す新たな少数派にも目を向ける~

その人物とは、性別の多様性についての啓蒙活動をしている中島 潤さんです。
そして、ある講演会のような場で、中島さんは参加者の方々に向けて、次の事を語りかけます、、、

中島さん:
『 自分が思っている性別と体の性別が同じっていうタイプの人のことをなんて言うと思いますか?
  なんとなく、そんなん名前つくの?って思いません!?
  そんなん、ふつうの人やんって(笑)
  思いましたね!?

  これは、ふつうの人って名前じゃないんです。
  科学的にはシスジェンダーって名前が与えられていて、ふつうの人とトランスジェンダーの人がいるとか、ふつうの人とふつうじゃない人がいるっていう区別じゃなくて、トランスジェンダーって呼ばれる人と、シスジェンダーと呼ばれる人がいる、そして、たまたま数としてトランスジェンダーの人の方が少ない、というだけです。 』

 

そして、参加者の方から、中島さんについて男ですか?女ですか?との質問が出ます。
その質問に中島さんは次のように応えます、、、

中島さん:
『 私は、あなたは男性ですか?女性ですか?と聞かれた時に、どちらかの選択肢で自分自身の性別を応えるということに、戸惑いがあるタイプの人間です。
  なぜかと言うと、女性という選択肢も、男性という選択肢も、自分にはシックリこない、と感じているからです。
  人の性のあり方っていうのも、実は、ひとりずつ違っていて多様なんだよ、という事をお伝えできたらと思っています。 』

このような事から、前回の前半の冒頭でご紹介致しました、

 

《 Xジェンダーとは、自分は男性と女性のどちらにも属さない(合致しない)と意識する(自認する)人のこと 》

 

とのものに「繋がって」「重なって」きます。
と、中島さんのご発言に「(笑)」が出ておりましたので、私達も少し小休止してみましょう(笑)

まず、ここ迄の色々な方々のご発言の多くで、

 

《 なぜかと言うと・・・ 》

 

などの、

 

ちゃんとした説明や丁寧な思いが語られている!!!

 

というのにお気づきになりましたでしょうか???(笑)
これらのご発言は私(瀬川)が改変も改竄もしているものでは全く無く、実際の番組で放映されていたその通りにご紹介しているだけです(笑)

 

また、これは私が以前に観た別の番組での事ですが、実際に医学(生殖器等)の観点においても、その人が男であるか?女であるか?との線引きは、実は、かなりあやふや、あるいは、かなり曖昧模糊な面が多々ある(という事が分かってきている)と、医師でもあり研究者の方が話していたのを覚えております(笑)

そして、私も今回ご紹介している番組を観る(「知る」)までは、そもそも「自分」が、いわゆる一般的に使われている言葉としての「(シス)ジェンダーという枠」の中に収まる?組み込まれている?などは、「想像」もつきませんでしたし、「考え」もしなかったです(苦笑)

 

ちなみに前回もお伝えしておりますが、改めて「ジェンダー」とは《 生物学的な性別(SEX)に対して、社会的・文化的につくられる性別のこと 》であり、つまり《 男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のこと 》とされています。

そして《 ふつうの人 》との言葉も出て参りましたが、これも発達障がいや鬱(病)や認知症など、また《 格差 》というテーマでも、よく出てくるキーワードの一つです、、、

では、今回もあとチョットで締め括りに入って参りますので、もうひと踏ん張りしてみましょう!!!

 

空雅さんは中島さんに逢いに出向いていきます、、、