家電製品と宇宙アニメ(科学)から視点を「高めて」みる(笑)

皆さんにおかれましても、子ども時分に限らず、大人になってからも好きでアニメを観ている方も多い事かもしれません。
そして、私個人の世代としては、宇宙や科学が関係するアニメの中では、この番組でも取り上げられておりましたが、機動戦士ガンダムや宇宙戦艦ヤマトなどは、今でもよく見返したりしております(笑)

そして、このようなアニメで描かれている世界が、本当に実現可能なのか!?という検証をしていたのが、この番組の内容です。
そこで、この番組で紹介されていた、「宇宙ロボット」「重力制御」「ワープ航法」「テラフォーミング」の4つに焦点を当てて見て参ります!

 

では、まず「宇宙ロボット」からです!
現在、人型で宇宙で動くロボットは既に完成されております。
2011年2月、アメリカのスペースシャトル ディスカバリー号の打ち上げの際に、NASA開発の《 ロボノート2 》が搭載され、ISS(国際宇宙ステーション)で実証実験が行われました。
このロボットの特徴は、地上からの遠隔操作が可能で、乗り込んでいる宇宙飛行士がロボットを操作する必要が無いという点です。
また、2019年8月、ロシアの宇宙船ソユーズMS-14の打ち上げでは、《 ヒョードル 》という軍事用に開発されたロボットが搭載されました。

 

そして、何故?ロボットを搭載するかの「理由」ですが、ISSにおいては、宇宙飛行士は1日6時間半迄と作業時間が決められている為、ロボットに出来る実験等はロボットに任せる方向で進められているからです。
ちなみに、ロボットが「人型」である必要はあるの?とのご質問もありそうですが、これはISSの中では、宇宙飛行士という「人間(人類)」が操作するように機器類が造られている為、「人間(人類)」と同じように操作する為に「人型」である必要性があるそうです(笑)

 

そして、日本製(初めて)としては《 GITAI 》という人型ロボットが、本年の2021年にISSでの検証実験が行われる予定になっております。
そして、この《 GITAI 》の特徴は、ロボットが触った物の硬さなどが、それを操縦している人にも「伝わる」ようになっている「触覚センサー」と、「VR(バーチャル・リアリティ)技術」によって、ロボットを操作している人が実際に「目の前」で作業しているかのような「視点を保つ」事が可能となっている点です。

 

そして、このような特徴を併せ持つロボットとしては、脳波により動きの命令を出す(頭で考えただけで動かす事が出来る)装着型の思考操作ロボット《 HAL 》の(更なる)開発が進められており、このロボットは実際に世界中の医療(リハビリなど)や介護の現場で既に活用されております。
この簡単な仕組みとしては、「人間(人類)」は「何か」をしようと「考える」と、「脳」から動かしたい箇所へ神経を通じて「電気信号」が送られ、その箇所の筋肉が動くという性質を活用し、動かしたい箇所へ電極パッドを取り付ける事で、そこで「脳」からの「電気信号」を受け取り機械の該当箇所が同じように動くというものです。

 

詳しい点は分からなくても大丈夫ですので、次の「重力制御」に行きましょう!
「重力制御」と言うとイメージし辛いかもしれませんが、これはSF映画などでの(プロペラやロケット噴射などが不要な)宇宙船と思って頂ければ分かりやすくなるかもしれません(笑)

ここでは、ベルギーのナミュール大学理学部の天文学者アンドレ・フィスファ氏の説が紹介されておりました。
その説では、「重力制御」が難しいのは、重力の源が「地球そのもの」であるからであり、「地球そのもの」を出したり消したりするのは、まずもって不可能である事から、重力の代わりとして電磁力を活用する事を考えついたそうです。

中学生頃?のおさらいですが、重力とはあらゆる物を「地球」に引き寄せる力であり、この重力は「地球」の重さが生み出しているものです(笑)
故に、電磁力を使って「地球」と同程度の力(エネルギー)を造る事が出来れば、重力を打ち消せる(相殺させる)事が出来ると考えているそうです。

 

そして、この膨大な電磁力を造り出す事が可能なものとして、スイスとフランスの国境地帯に立地している欧州原子核研究機構にある、世界最大の加速器《 LHC 》が考えられるとの事でした。
この加速器というのは「円状(輪ゴムみたいな形状)」になっていて、一周約27㎞(山手線と同程度の大きさ)あり、超伝導電磁石により100億ジュール(100W電球の1億個分)の電磁力を造る事が出来ます。

そして、フィスファ氏によると、この加速器を全長1億㎞に大きくする(伸ばす)事が出来れば、地球の重力を制御可能にする電磁力を得る事が出来ると考えているそうです。
そして、これを可能にするのが、「時空の歪み」という実際に起こっている現象を利用する事だそうです。

ただ、「そうは問屋が卸さない」との表現のように、これには膨大な力(エネルギー)が必要になる為、他にも考えられている仕組みがあります。
それが、