第340回:『 聖職(者)とは何か・・・ ~性的虐待事例を含め~:主従や優劣という誤った視点 』
【 その他参照ワード:フラッシュバック、PTSD、トラウマ、心的外傷後ストレス障害、いじめ、ハラスメント 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
前回のTOPICS『 正直という真の動機 』では、漫画本『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)をメタファーとして活用し、調理人(料理人)の仕事を一つの例として取り上げました。
そして、
《 食べ物を作る調理師という仕事は、人の命に関わるという点で、神聖な仕事なのだということを忘れないでください。 》
という「セリフ」も紹介しました、、、
そこで、今回は番組『 報道特集 』(TBS)から「 伏せられた日本の被害者 聖職者による性的虐待 」の回を交え、インタビューに答えてくれた方々の証言等を元に進めます!
【 今回のお断り 】
紹介する証言には、生々しい表現も一部含まれます。
これは、勇気を持って証言してくれた方々に敬意を表する意味で、その通り伝えます。
また、舞台はキリスト教(カトリック派)ですが、ここからの内容はキリスト教などの宗教に限られず、社会の様々な側面で散見される出来事なので、その点を考慮に入れて下さい。
【 自分を責める被害者の心情 】
番組の冒頭は、
《 現在、世界各国で聖職者による性的虐待の責任を追及する動きが広がっている 》
とのコメントで始まります。
2020年9月24日、仙台で67歳の女性(以下、Aさん)が会見を開きました。
会見を開いた趣旨が、以下の通りです、、、
Aさん:
『 私は24歳の時に、カトリックの聖職者により性的に虐待されました。 』
Aさんは1977年に宮城県内の教会で、日本人の司祭から性的虐待を受けました。
そこで、司祭やカトリック仙台司教区などを相手取り、5、100万円の賠償を求め訴訟を起こしました。
そして、これまでの間、性的虐待を受けた事に関し、声を上げられなかった理由を聞かれると、次のように答えます、、、
Aさん:
『 (司祭は)絶対的な存在でした。
私は(司祭を)神の代理人だと思っているから、「私が教会を汚してしまったんだ」と結論付けて、誰にも相談出来ずに苦しんで、神聖な教会の中でそういう不品行な事をしたと思った。
自分を罰するような意識がどんどん出てくるので、よく言いますけれども、毎日死にたいとかって、、、 そういうものじゃないですね。
一瞬一瞬、死にたいわけですよね。 』
そして、訴訟を起こした理由が「これ以上、被害者を出したくない強い思いから」と話し、更に続けます、、、
Aさん:
『 こういう理不尽に人生を奪われるというか、こういう苦しみは私以外、誰にもさせたくないと思ったんですよね。
たくさんの世界中の人に勇気を与えられて、私達は悪くないんだ、っていう自信を持って貰いたい。 』