【 エクソソームとは 】
二つ目は、以前のTOPICS『 悪魔祓いとエクソソーム ~ヒプノの実例も含め~ 』で紹介した、医学の視点からの「エクソソーム」について、おさらいします!
〇 これまでは、人間の体は「脳が出す指令」によって、(各)臓器が活動するのが「常識(定説)」として考えられて来ました。 しかし、それを覆す『 (各)臓器同士で会話(コミュニケーション)をしている 』現象が発見されました。
〇 (各)臓器同士の会話(コミュニケーション)に使われるのが、『 「エクソソーム」と呼ばれるメッセージカプセル 』である事が、2007年に発表された論文で明らかになりました。
〇 「エクソソーム」は1万分の1ミリメートルの小ささで、エクソソームの中には、『 「マイクロRNA」と呼ばれるメッセージ物質が入っている 』という事も分かりました。
(例えば、「心臓」の細胞からメッセージ物質が放出されると、それが体内を巡り「腎臓」へ到達し、「腎臓」はメッセージに従って「心臓」を助ける為に、オシッコを作って排出したり、血圧を下げるなどの反応をします。)

〇 体の中を駆け巡るエクソソームは「100兆個」存在し、1個の細胞が「複数」のエクソソームを分泌している事も分かりました。
(ちなみに、人間の体の細胞の数は、現在の所は「37兆個」と言われます。)
〇 エクソソームの中にあるマイクロRNAは「性質が不安定」なので、本来ならば血液中に流れ出すと「一瞬で分解」されてしまうはずなのに、何故、体内を駆け巡る事が出来るのか???という疑問に対しても、「脂質二重膜」という脂の膜で包まれている事が判明しました。 それが故に、壊れずに(分解されずに)守られているのも分かりました。
〇 例えば、心筋梗塞を発症すると、心臓の細胞は瞬く間に壊死し、心臓の細胞は50年掛けても入れ替わるのは「3割程度」でしかないと言われますが、調べた所、心臓の中に存在するエクソソームの中に、ごく僅かではあるものの「心臓の細胞を再生させる」メッセージを持ったマイクロRNAが含まれている事が判明しました。

〇 これまでは、「がんの転移」の仕組みは謎に包まれていましたが、がん細胞の放出するエクソソームは血管の壁の中に進み、「栄養が欲しい!」とメッセージを放出すると、血管を作っている細胞は仲間からのメッセージと「勘違い」し、がん細胞に向けて血管を伸ばし始め、それが故に、がん細胞に栄養が届けられ、増殖していく仕組みが分かって来ました。
また、がん細胞は、自身(がん細胞)を攻撃する免疫細胞にも「攻撃中止!」とのエクソソームを放出し、その「誤った」メッセージを受け取った免疫細胞は、攻撃を止めてしまう事も判明しました。
そして、このような現象から、がん細胞の放出するエクソソームを封じ込める事が出来れば、「転移を抑えられるのでは!?」との研究が進められ、ある特殊な抗体をがん細胞のエクソソームに「目印(「これは敵です!」など)」を貼り付けると、免疫細胞は、がん細胞が放出するエクソソームを簡単に見つける事が出来、がん細胞を食べ始める所までは分かって来ました。
〇 現在までの所、がん細胞の増殖は起こるものの、転移は(かなりの確率で)抑えられる「方向性が見えつつある」との研究成果が出て来ています。

では、以前のTOPICSで紹介した、「エクソソーム」のおさらいは終了です!