唐山陶人:
『 米の質も手間も技術も士郎の炊いた飯は、行き着く所まで行ってしまっておるのだから、雄山がやはり最善を尽くしても、士郎の炊いた飯と差は出て来んのではないかな。 』
そして、このコメントに対し、海原雄山は言葉を発します。
海原雄山:
『 ふふふ、、、果たしてそうでしょうかな、、、 』
と。
そして、唐山陶人は、海原雄山のご飯と味噌汁を頂きました。
すると、
唐山陶人:
『 むおっ この飯は!!
士郎の炊いた飯は完璧なもののように思えたのに、今この飯と比べると気がつかなかったアラが見えて来るっ。
これに比べるとムラがある。
ふっくらしている度合いも、羽毛布団と、固い綿の布団ほどの差がある。
そしてこちらの飯を噛んだ時に、口の中に広がるふくよかな甘さと香りはどうだ、、、
これに比べると、士郎の炊いた飯はまだヌカくさいぞ。 』
そして、同じくシジミの味噌汁についても、
唐山陶人:
『 士郎の味噌汁はこれに比べるとなまぐさいぞ、、、
シジミと味噌が渾然一体となった美味さを醸し出してるのはこっちの方だ。 』
ここで海原雄山は勝負あったと感じ、悔しがっている山岡士郎に対して問い掛けます、、、
海原雄山:
『 士郎、この差はどうして出来たとお前は思うんだ、言ってみろ。 』
山岡士郎:
『 材料の差だ。
米も味噌もカツオブシもシジミも、俺を負かすために八方手を尽くして、最高のものを集めたんだろう。 』
すると、海原雄山は激怒して言葉を発しました。