二者択一からの飛翔 ~ダーウィンの進化論&鶏が先か?卵が先か?~

それは、先日青森県内の中学生の女子生徒さんがイジメを原因とし自殺をしたこととの関連ですが、この女子生徒さんが自殺をする前に、あるお祭りに参加していたそうです。
そして、そのお祭りの模様を写真コンテストとして開催したところ、この女子生徒さんが笑顔で踊っている写真が入賞候補になったそうです。
そこで、ご遺族の方々に入賞候補になっていることなどをお伝えし、内諾を取ることなどをしたそうです。
ここまでは、ある意味当然のことで問題はないと思います。

しかし、主催者側は最終的には入賞を取り消す判断をしたとのことです。
その理由は、

 

お祭りの写真としてふさわしくないから

 

と報道されていました。
まず、自殺は決して行ってはならない行動です。
そして、おそらくいかなる理由にせよ、この女子生徒さんの写真が入賞する、あるいは入賞させないという選択では、いずれの選択をしたにせよ賛否両論が起こったことと思われます。
そして、今回の決定に際して、女子生徒さんのお父様はインタビューに対し、残念なこととして受け止めながら、主催者側が面倒なことに巻き込まれたくなかったのでしょう、とコメントしていました。

 

自殺をしたからお祭りの写真としてふさわしくないのでしょうか?
仮に、その後に事故やご病気などで亡くなった場合ならば、お祭りの写真としても問題ないと判断するのでしょうか?

 

その他にも入賞を取り消す判断の理由があったのかもしれません。
市民の皆さんなどからの反響が多数あったとのことで、主催者側が明日記者会見を開いて説明するそうです。
どのような説明になるのかは、このTOPICSを書いている「今」の時点では分かりません、、、、、
しかし、その写真が素敵な写真として入賞候補として判断された理由には、

 

その女子生徒さん自身の本質、笑顔で踊っている素敵な瞬間が表現されている

 

判断されたからなのではないのでしょうか?
おそらく、このお祭り当日も女子生徒さんの胸中には色々な思いが乱れ飛んでいたことと思います。
しかし、ほんの一時と言えど、そのような「笑顔の瞬間」が存在していたことも素敵な真実であり、その女子生徒さんの人生の一部・証であると思います。

 

イジメ防止対策として色々な試みが現在も行われています。
そのような試みにも効果はあるでしょうし、是非、効果を現して欲しいとも思います。
しかし、もし今回の報道のように、「お祭りの写真としてふさわしくない」との理由のみで大人の側・社会の側が判断を下しているのであれば、現在イジメに遭っている子どもさん、あるいは大人の中でもイジメに遭っている方々はどのように思うでしょうか?感じ入るでしょうか?

 

先程来「飛翔」というメタファー(隠喩)をお伝えしていますが、この中には選択・決断の前提となる「思いや動機」も含まれています。
私は主催者側の判断を一方的に非難している訳ではありません。
子どものイジメという問題には、大人や社会の体質が反映されていることがよくあります
そして、子ども時代のイジメの体験が大人になってからも社会で反映し続けている側面も否定出来ません。
先ほどの「鶏が先か?卵が先か?」になぞらえるならば、大人の社会にイジメがあるから子どものコミュニティーにもイジメが発生する、と私は感じています。
つまり、イジメは大人が先、ということです。

難しい問題ではありますがとても大切な問題であり、現在イジメに遭われている方々にとっては一刻の猶予もない深刻な問題でもあります。
「飛翔」というあなたの中の想像力を活用して、そして、あなたに出来る範囲で構いませんので一考してみて下さい。

 

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