依存症と違法薬物

第84回:『 依存症と違法薬物 』

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。

先日、元プロ野球選手の清原和博 氏が覚醒剤所持の疑いで逮捕されるという事件が起こりました。
私も小・中学校と野球をしていたので、その頃の野球少年にとっては、清原・桑田のKKコンビというのはアイドルのような存在でしたので、今回の事件は個人的にもとても残念に思います。

 

報道などでは、覚醒剤に手を染めるように至った背景などが色々分析されていますが、今となっては清原 氏 本人も真実が見えなくなっているかと思います。
違法薬物に手を出すということは絶対行ってはなりません。
しかし、私達と無縁の世界ということでもありません。
批判や同情など様々な意見もあることでしょうが、私達が同じ轍を踏まないよう、今回は「依存症と違法薬物」というテーマをお伝えします。

 

まず「依存症」とよく言われますが、この態様はまさに様々あります。
アルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存など様々です。

 

ところで、上記の例のように、「アルコール」「ギャンブル」「買い物」は違法性を伴うものではありません(注:未成年者の飲酒や、賭博などのギャンブルは違法ですので、ここではあくまで合法と認められている範囲内のものです)。

良い仕事をしたなぁ~! と、美味しいお酒を夜に飲む方もいらっしゃるでしょう。
ちょっと時間があるからお小遣いの範囲内でパチンコでもやってみるか! と、ストレス解消も含めて行う方もいらっしゃるでしょう。
今回は家事も頑張ったので、自分へのご褒美の意味で少し高めのお化粧品を買ってみよう! と、自分へのケアの意味も込めて買う方もいらっしゃるでしょう。
自分へのご褒美という意味では、今日は少し奮発して3千円の昼食を食べよう! なども同様です。

 

これら全ては勿論違法でもありませんし、どちらかと言えば、微笑ましさすら感じる当たり前の行動のようにも思います。
そうです、これら全ては私達の誰もが日常を通して行っていることです。
では、「依存症」とこれらの行動と、どこが違うのかと言うと、それは、

 

程度の違い

 

ということです。
美味しくお酒を飲むのは良いですが、度を超して飲み過ぎて翌日遅刻をしてしまう、それも何度も、、、、、
お小遣いの範囲内と思ってパチンコをしたが、負けが続いたので、借金をしてまで負け分を取り戻そうとパチンコをし続ける、、、、、
高いお化粧品を買うのは良いですが、それから1週間の食事は家族全員パンだけ、、、、、

もうお分かりかと思いますが、

 

極端に 過度になる あるいは 過小になる

 

という所がポイントです。
過度そして過小という意味合いでは、過食症や拒食症という言葉を皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
そして、極端に過度あるいは過小になるということは、

 

バランスが取れていない = 自分を見失いつつある

 

ということです。
そして、バランスを取るためには「自分の軸」に気づくことが必要であり、そのことにより「自分を取り戻す」ということに繋がっていきます。

そして、この「自分の軸」というのは人によって違います。
1千円の昼食がご馳走と思う人もいれば、1万円の昼食は当たり前と思う方もいるかもしれません。
ギャンブルをするために5千円のお小遣いの範囲内で行う人もいれば、お小遣いは10万円だから5万円までギャンブルを行うという方もいるかもしれません。

 

このような、どこ迄が過度になるか、あるいは過小になるかという基準が「自分の軸」ということになります。
そして、この軸は人それぞれです。
故に、「自分の軸」に「自分で気づく」必要性が出てきます。

 

また、一見すると素敵な習慣と思えるような所にも「依存症」の形は現れることもあります。
ヒプノセラピー(催眠療法)で活用する簡単なメタファー(物語)を簡略化して一つご紹介します。
なお、このメタファーというのは、結論を提示するものでもなく、あるいは、ある意図の元に一定の方向に導くものではありません。
十人いれば、十人十色の考えが出て来るものですし、どのように受け取っても正解や間違いという性質のものではありません。
では、メタファーの始まりです。