第90回:『 正論 ≦ 一部の常識 ≦ 行動 ~多数派を装っていないかという自問自答~ 』
【 その他参照ワード:ルール、社会的暗示、思い込み 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
先日来、プロ野球の複数の球団で自らの試合に関して金銭の授受を行っていたとのニュースが流れています。
「賭博や賭けとまでは言えない」などの法的な見解もありつつ、意見も様々に分かれている模様です。
私も自分の事を「振り返る」と、過去に賭けを行ったことがないと言えば「嘘」になります!
そのように自分自身の振り返りをしながら、今回のケースを自分なりの「クリティカル・ファキュリティー(判断のフィルター)」(『 伝言ゲームとクリティカル・ファキュリティー(判断のフィルター) 』を参照下さい)を通して考えてみました(笑)
【 好ましくないという視点 】
すると、まずは最初に「好ましくない行い」であることを認識する。
そして「反省」と同時に、似た行いを「他のケースでもしていないか???」を検証する。
そして、何よりも「二度と同じことをしない(繰り返さない)!!!」ことが一番大切で必要と感じました!
今回の金銭の授受に関する行為は、
好ましくない
というのが大半の意見でしょう、、、
そこで、今回のテーマに入ります!!!
【 正論に隠された本質 】
今回のケースの「好ましくない」というのは「正論」です!
そして、「正論」に対しては、
反論の余地がない
という側面が含まれます。
ところで、以前に取り上げた小説「図書館戦争」(有川 浩:角川文庫)の中の一節に、次のセリフがあります(『 図書館戦争とニュートリノ(素粒子)』も参考になります)。
『 正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。 お前が使ってるのはどっちだ? 』(本文から引用)
前後関係がないので分かりにくいでしょうが、皆さんはどのように感じますか???(笑)
10人いれば10通りの解釈があるでしょう。
そして、「正論」には、
相手を打ち負かしてしまう
という側面もあります。
「グウの音も出ない」という表現もあります(笑)
【 真の動機を問う 】
繰り返しですが、文字通り、確かに「正論」は正しいです(笑)
しかし、「正論」を武器にすると相手を「打ち負かしてしまう」という結果に繋がる怖れもあります。
つまり、「正論」を持ち出す時に、
あなたは相手をどうしたいのか???
という「真の動機」を考える必要があります!
「正論」を使って「打ち負かしたい」のか???
「正論」を諭(さと)して、少しでも「良くなって(改善して)欲しい」のか???
「正論を振りかざす」「正論を吐く」などの使われ方もありますが、どちらの表現も「威圧的」な印象を受けるのは私だけでしょうか???(笑)
そして、ある意味ここからが今回のテーマの本質です!!!
【 一部の常識に気づく 】
このような「正論」の中には、
「一部の常識」が含まれている
ということが多々あります!
そして、この「一部の常識」には、
ある目的(利益)を達成する為に、自らの見解に賛同を得ようと「多数派を装う」
という「特質(変質)」があります。
「常識」が成り立つ為には「多数派」という前提が必要になります。
なぜなら、ある見解に多くの支持がないと「常識」になり得ないからです!!!