第521回:『 大人達よ恥を知れという反面教師 ~セウォル号沈没事故と真の動機より~ 』
【 その他参照ワード:正常性バイアス、自己憐憫、共依存、責任転嫁、後悔先に立たず、急いては事をし損じる 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
10年前に韓国で「ナッツリターン事件」が起こり、日本でも一時期話題となりました!
そして同じ10年前に、韓国ではもう一つの重大な出来事が起こりましたが、覚えていますか???
それが、
セウォル号沈没事故
です!!!
TOPICSでは「自分事と他人事」の視点も幾度も伝えていますが、これは「自国事と他国事」でも全く同じです。
なぜなら、
物事や出来事は大なり小なりそれぞれを「反映」している
からです!
では、番組『 ザ! 世界仰天ニュース 』(日本TV)から、事故以後の調査や判明した事実を少し眺めつつ、そこに様々な視点を加味して進めます!
【 セウォル号沈没事故の概要 】
2014年4月16日、セウォル号が沈没事故を起こしました。
船には乗客・乗員合わせ476人が乗船し、304人が犠牲となりました。
その犠牲の内の261人が修学旅行中の高校生・教員等でした。
その後の調査では、乗組員は勿論、船会社そして政府及び関係機関の様々な不正も明るみになりました、、、
ところで、「後悔先に立たず」との言葉がありますが、ここではその点をしっかりと頭に入れて下さい!
【 判断を曇らせたもの 】
事故前日の15日、韓国の仁川(インンチョン)港の天候は曇りで風も弱く、海上の視界500メートル未満の濃い霧が留まっている状況でした。
セウォル号を運営していたのがチョンヘンジン海運という会社で、船に搭載しているレーダーでも小さな船は映らず、濃霧では欠航が「常識」なので、航海士の間でも出航は難しいと考えていました。
更に、他の全ての船会社(9隻)も出航中止を既に決めていました。
そして、この日の船長は休みで、代理船長が乗船する予定になっていました。
代理船長は1年契約のイ・ジュンソク(当時69歳)で、しかもセウォル号の乗船経験も乏しい人でした。
そして、未だに欠航の判断がされていない事で、他の船に乗る予定だったトラックの行列が港に出来ていました。
この「光景」を見た社長は代理船長を説得し、出航の判断を下します。
なぜなら、社長は利益追求に厳しいオーナーの「意向に反する」事は出来なかったからです、、、
ところで、「暗示」には「一部の常識」が含まれると幾度も伝えています。
そして、この「一部の常識」には、
誰かや何かにとって都合の良いもの
が多々含まれています。
そして、
人それぞれ見ている景色や光景は違う
と伝えていますが、欠航の判断をしなかった「目を曇らせた」もの、、、
端的に言えば「今だけ 金だけ 自分だけ 」です!