第623回:『 人類が生き残る指針は「飲んでも飲まれるな」:後編 ~幻のチンパンジー&猿の惑星から~ 』
【 その他参照ワード:二足歩行、進化論、メタファー 】
映画『 猿の惑星 』は1968年に製作されました。
そして、
宇宙飛行士が不時着した惑星では・・・
言葉を話す猿達が・・・
原始的な人間達を支配し・・・
人間狩りをする・・・
という概要です。
では、この先を読み進めつつ、今回のテーマを考えて下さい、、、

そこで、番組『 地球ドラマチック 』(Eテレ)から「 まるで人間? 草原のチンパンジー 」の回を少し眺めます!
【 幻のチンパンジーとの出逢い 】
アフリカ西海岸に位置するセネガルのサバンナに、チンパンジーの群れが暮らしています。
そして、このチンパンジーは、
人類の進化の謎を解く・・・
手掛かりになるかもしれない・・・
と、世界中から注目されています(笑)
しかし、以前は姿を見せる事はほとんど無かったので、
幻のチンパンジー
と、思われて来ました。

そこで、今から約25年ほど前、男性の通称ジョニー(本名ドンド・カンテ)がアメリカの人類学者ジル・プルイッツから、チンパンジーの調査協力を依頼されました。
なぜなら、ジョニーは幼少期を含め、チンパンジーの生息域の近くで育って来たからです。
そして、ジョニーの役割はチンパンジーの群れを見つけ、自分(人間)に慣れさせる事でした。
なぜなら、これが成功すると、チンパンジーの自然な振る舞いを観察出来るからです。
ただ、子どもの頃のジョニーは、
チンパンジーは邪悪な存在だから・・・
近付いてはいけない・・・
と、教えられました。
故に、子どもの頃のジョニーは、チンパンジーの姿は見た事は無かったものの、
泣き声だけは・・・
よく聞いていた・・・
という日々を過ごしました。
そして、調査から4年後、ジョニーはオスのチンパンジーと出逢い、チンパンジーの群れはジョニーを受け入れました。

【 二足歩行と道具の活用 】
ジョニーが観察していると、チンパンジーは木の枝を使って寝床(ベッド)を作る発見がありました。
また、チンパンジーは果物が熟しているか否かを匂いで嗅ぎ分け、固い殻を持つ食べ物を食べる際、石に叩き付けて割る行動を身に付けていました。
そして、この食べる為の一連の流れは、
ジョニーが子どもの頃に取った行動と同じ
でした。
更に、チンパンジーの群れが移動する際、別の群れの泣き声が聞こえて来ると、警戒の意味で大人のオスは直立しつつ、周囲の様子を窺います。
そして、このチンパンジーの姿が、今から約700万年前から600万年前の、
最初に二足歩行をした・・・
人間の祖先の環境と・・・
とてもよく似ている・・・
と、判断されています。
そして、警戒時のみならず、
頻繁に二足歩行している!!!
という事実が判明しました!
ちなみに、足を水に付けるのは苦手な様子で、踵(かかと)だけを水に付け、つま先は浮かべたまま歩くなど、まさに人間と同じ仕草をします(笑)

ただ、過去の恐竜も然り、現在のカンガルーやペンギンなども二足歩行ですが、
やはり人間と同じではない
というのが事実であり真実です。
ところで、1960年代に入ると、チンパンジーが細い枝を使ってシロアリを捕獲する行動は、既に観察されていました。
つまり、チンパンジーは、
道具を活用する術を身に付けている
という事です。
そして、ジョニーの観察では、チンパンジーは汚れている水は飲みたがらない傾向がありました。
故に、チンパンジーは水たまりの隣に穴を掘り、
砂をフィルター(濾し器)代わりにして・・・
水を浄化して飲む・・・
という行動を取っていました。
そして、穴を掘る大人のチンパンジーの姿を見て、
チンパンジーの子ども達は真似して学んでいく!!!
という、これも人間と同じ流れでした!

【 武器を作り始めた!!! 】
ジョニーが更に観察を続けていると、チンパンジーは太めで長い木の枝を選び始めました。
そして、枝から葉や小枝を削ぎ落としたと思ったら、
何と・・・
枝の先端を尖らせて・・・
武器を作り始めた!!!
という行動が確認されました!
しかも、小型のサルが隠れている穴に、作った武器を何度も突き刺し、
狩りをしている
という行動も確認されました。
そして、ジョニーがその行動(光景)を初めて見た時の感想を話します、、、
ジョニー:
『 初めて(獲物のサルを)仕留める所を見た時は、複雑な心境でした。 小型のサルが可愛そうで。 』

更に、人類学者のジルは、チンパンジーが武器を使って狩りを始めた事で、
他の生き物の命を奪う感覚が・・・
薄れるのでは・・・
と、指摘すると同時に、次の通り話します、、、
ジル:
『 道具(の活用)によって罪悪感を取り払うという事は、人類も進化の過程でして来たと言われています。 この発見でチンパンジーだけでなく、人に対する見方も変わりました。 』
