【 依頼者とシャドー・スカラーズの双方の思い 】
シャドー・スカラーズに依頼する学生Aは、次のように話します、、、
学生A:
『 アメリカの大学進学準備って、そりゃあもう酷いものです。 とても厳しく、しかも早い時期から始まります。 みんな大学に出願する4年も前から準備を始めるんです。 良い成績を取らないとっていうプレッシャーは相当なものでした。 (このように)アメリカの大学って異常なんです。 中には年間8万ドル掛かる学校さえあります。 いつも悪いなと思ってました。 両親はそれ迄に貯めた全財産を注ぎ込む事になったんですから。 私自身はそんなに学位は欲しくなかったのに。 両親はいつもこう言うんです、「 これは私達からの贈り物だよ。 大学に行ってしっかり勉強すれば、出したお金に見合う価値はあるはずだから。 」って。 』

一方、依頼を受けるシャドー・スカラーズの多くも、同じ学生のケースが多いです。
故に、報酬を得る目的のみならず、
様々な知識を得る機会になると同時に・・・
調査の仕方や物事の考え方を学ぶ事が出来る面もある・・・
と話します。
勿論、自らが通う大学では、単位取得の為の勉強も当然します。
このように、シャドー・スカラーズの多くは、
依頼を受ける事に関し・・・
さほど罪悪感などは抱いていない・・・
というケースが多いです。
ただ、その一方では、仕事を得る為に、
自らの名前も素性も明かさないどころか・・・
信頼を得やすくする為に・・・
偽名を使い・・・
他人の顔写真で白人に成りすます・・・
などの、嘘を付かざるを得ないのが実態です。
更に、依頼者からケニア人と疑われない為に、
自分が今いる場所の・・・
ネット上の位置情報も嘘の操作をする・・・
という事にも手を染めます。

そして、学生以外のシャドー・スカラーズの中には、子どもを育てる為に行う人や、弟や妹の学費を捻出する為に行う人もいます。
このように低賃金ながらも、複数の依頼を受け続ける事で、生活費は然り、留学などの費用に充てる人もいます。
しかし、その反面には、
常に過大なプレッシャーを抱え続けているが故に・・・
酷いストレス症状に見舞われる人も多い・・・
というのが実状です、、、
【 光と影が逆転した未来とは 】
例えば、「有名かつ名門」と呼ばれる大学は、特に欧米に多いです。
そして、先ほど紹介したように、特に欧米の学生からの依頼が多いという事は、
その学生は論文代筆で課題をクリアし・・・
卒業しているのだから・・・
シャドー・スカラーズは大学に入学も卒業も出来る実力がある・・・
という事を意味します。

しかし、依頼者の学生がシャドー・スカラーズの力で進級し、卒業も出来る事が同時に意味するのは、
見合った実力を伴わないまま・・・
世の中や社会に出て行く・・・
という事実です。
しかも、大学の単位取得に留まらず、同じく先ほど紹介した医学などの高度な専門分野での、
修士・博士号の取得も可能な・・・
高いレベルの論文代筆も行われている・・・
という事実です。
しかし、シャドー・スカラーズのほとんどは、欧米の大学で学びたくとも、
経済面の負担が大きく学べない
というのが現状です。
このように、シャドー・スカラーズは文字通り、
「影」の存在
という事です。

そして、
依頼者は労働を金銭で買っているだけで・・・
シャドー・スカラーズも労働の対価として金銭を得ているだけ・・・
との意識が双方にあります。
しかし、「不正・偽り・嘘」という面では、
依頼者は「義務」を果たさず・・・
シャドー・スカラーズは「権利」を主張出来ない・・・
つまり、「共依存」に陥っている・・・
というのが「真の姿」です。
そして、パトリシアは話します、、、
パトリシア:
『 彼らがケニア人として世界に出て行き、尊敬されるような道が見当たりません。 欧米人のアイデンティティーを偽るより他ないんです。 それによって、この不平等な状況が際限なく続いて行きます。 ケニア人がどれほど知的で、有能で、博識で、多くのものを生み出せる存在なのかを、世界の人達が理解する機会が失われるからです。 求められるのは私達の頭脳だけで、私達自身は求められない。 その暴力性に腹が立ちます。 』

【 世の中や社会を動かす「力」は何か??? 】
ケニアで書店を営むと同時に、アフリカ文学専門家のアイダルス 氏は、次のように話します、、、
アイダルス:
『 ケニア人やアフリカの人々が、自分達の手で自分達の物語を書く事は、極めて大切です。 他人に任せるのではなく、自分達の手で。 欧米のメディアが伝えるアフリカの物語は、どれもネガティブで、アフリカ人自らが語る物語は、極めて少ないのが実状です。 』
そして、最近になり、オーストラリア政府は論文代筆を非合法化するよう、ケニア政府に圧力を掛けています。
また、同じくイギリスでも、論文代筆を禁止する方向で動いています。
そして、パトリシアは「力」について考え続けて来ました、、、
パトリシア:
『 実は、自分の研究キャリアを通じて、すっと同じ疑問を抱いて来ました。 「力」についての疑問です。 何かが失敗だと言えるのは誰なのか??? フェイクだと言えるのは誰なのか??? 終わったと言えるのは誰なのか??? 全て同じ疑問です。 「力」というものは、常に私達本来の姿を見えなくし、今の状態を正しい姿だと思い込ませようとします。 だから私が目論んでいる事は、隠されたものを見えるようにする事。 私達の上に、どんな力が働いているのか、、、 』
更に、世の中や社会に蔓延している、様々な不正に関しても話します、、、
パトリシア:
『 こんな事が出来るのは、特権階級だけです。 自分を信じて貰えると分かっている人。 疑いなど抱かれないと分かっている人だからこそ、出来る行為です。 』

【 繋がる点と線 】
このように、論文代筆という不正で進級や卒業したり、時に専門職の資格を得た多くの人達が、
「今この時」も・・・
私達と共に世の中や社会で・・・
何食わぬ顔で活動している・・・
というのが事実であり真実です。
勿論、中にはそれなりの経験も積み、ルーティンとして身に付けた事で、日常業務は可能な人もいるのかもしれません。
ただ、
最も問われるのは・・・
そして、最も危惧されるのが・・・
想定外に起こった事態への対応・・・
です。
そして、「今これから」論文代筆が禁止されたとしても、
禁止以前に依頼し・・・
何かを手中にした人は・・・
無罪放免・・・
です。

そして、特にここ最近の兆候として、
生成AIが急成長している事で・・・
シャドー・スカラーズの収入と生活を脅かし始めている一方・・・
生成AIの成長(学習)を支えているのも・・・
シャドー・スカラーズの頭脳に依存している・・・
というのが事実であり真実です。
故に、シャドー・スカラーズも「生き残る」為に、様々な「防御策」を講じ始めています、、、
そして、ここ迄の内容と、冒頭の【 AI(人工知能)の学習の裏 】の箇所を再び眺めると、「点と線」が繋がります!!!

では、《 メタファー(物語や比喩・暗喩) 》として『 頭のいい子を育てるおはなし366 』(主婦の友社)から、イソップの「 ライオンの皮をかぶったロバ 」を眺めます!