関東大震災の流言に学ぶ五感と感情 ~デマやフェイクから身を守る方法~

第557回:『 関東大震災の流言に学ぶ五感と感情 ~デマやフェイクから身を守る方法~ 』

【 その他参照ワード:群集(群衆)心理、クリティカル・ファキュリティー、判断のフィルター 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

「売り言葉に買い言葉」というコミュニケーションでは、

 

「対立(喧嘩)」に結び付きやすい

 

という傾向が高くなります。

しかし、視点を変えると、対立(喧嘩)であっても、

 

「双方向性」のコミュニケーションは保たれている

 

と言えます(笑)

 

 

では、言葉を逆に入れ替えて、「買い言葉に売り言葉」にしてみます、、、

すると、

 

デマやフェイクを、「無批判」で受け取り・・・

検証せずに、「拡散する(垂れ流す)」・・・

 

という側面が「炙り出され」ます、、、

 

つまり、

 

デマやフェイクは、「一方通行」であり・・・

コミュニケーションとは、「到底」言えない・・・

 

という事です、、、

 

 

では、番組『 ダークサイドミステリー 』(NHK BS)から「 関東大震災と流言 ~2人の作家が見た惨劇の心理~ 」の回を少し眺めます!

 

【 異なる離れた地で共通する出来事 】

1923年(大正12年)9月1日の午前11時58分、マグニチュード7.9(最大震度7に相当)の関東大震災が起こりました。

この地震により、家屋の倒壊は10万棟以上、住宅全壊による死者数は1万1千人に上りました。

 

特に被害が甚大だったのが、東京の東部(右側)でした。

東部は皇居を中心にした市街地であると同時に、多くの「下町」も隣接していました。

故に、東部は避難者(被災者)で溢れ返りました。

 

一方、被害が比較的少なかったのが西部(左側)でした。

現在の新宿近辺は「山の手」と呼ばれ、田畑や牧場が広がる落ち着いた田園地帯でした。

 

そして、下町(根岸)に暮らしていたのが、作家・画家の水島 爾保布(におう)でした。

そして、水島は震災直後に見聞きした出来事を、後に幻の震災体験記と呼ばれる著作『 愚漫大人(ぐまんたいじん)見聞録 』として発行しました。

ちなみに、「幻」と言われる理由は、発行直後に内務省の検閲を受け、発禁処分となったからです。

 

 

一方、山の手(初台)に暮らしていたのが、作家の江馬 修でした。

そして、江馬も自らの震災体験を著作『 羊の怒る時 』として発行しました。

 

そして、震災直後から新聞各社も機能停止に陥り、電話も不通となった事から、東部と西部の両方の地で「情報」が全く届かない状況でした。

しかし、そのような状況であるにも関わらず、異なる離れた2つの地で、

 

「共通」して起こった出来事が・・・

「流言」(根拠の無いウワサ)・・・

 

でした、、、