自閉スペクトラム症(自閉症)を魂の視点で考えてみる ~理解が鍵を握る~:前半

ここからは2014年に放映された『 君が僕の息子について教えてくれたこと 』(NHK)という番組を素材として活用していきます!

番組には東田 直樹さん(放映当時22歳)が出演しています。

東田さんは書籍「自閉症の僕が跳びはねる理由」を執筆し(13歳の頃に書いたもの)、番組の放映8年前に日本で出版され多くの人々へ励ましや勇気を届けました!

 

【 ミッチェル氏との出逢い 】

アイルランド在住の作家のデイビッド・ミッチェル氏には重度の自閉症の息子さんがいます。

そのミッチェル氏が《 縁あって 》東田さんの書籍を翻訳し、多くの国々でも出版され読まれるようになりました。

 

 

そして、ミッチェル氏は番組内で《 理解不能 》な行動(言動)を取る息子に対して《 当初の 》素直な心情を吐露しています。

 

ミッチェル氏:
『 自分の人生は描いたシナリオから外れてしまいました。

  健康な息子を望んでいましたが、そうはならなかった。

  世界に怒りを抱き、自分を哀れだと思いました。 

  息子に怒りを覚えたこともあります。 

  そんなことをしても事態は悪化するだけで、何の意味もないのに、、、 』

 

このような《 経緯 》もあってミッチェル氏は東田さんの本と《 出逢い 》、息子の言動の《 理由に気づかされ理解出来る 》ようになっていきました。

そして、《 今では 》息子が取る行動には《 必ず意味がある 》と考えられるようになったそうです。

 

そして、翻訳版の出版に際し海外のテレビ番組で司会者から「自閉症者は精神が破綻していると見られていますよね?」と問われると、

 

ミッチェル氏:
『 破綻などしていません。 コミュニケーションが上手く出来ないだけなのです。 

 

と、答えています、、、

 

 

【 東田さん流のコミュニケーション術 】

では、東田さんに目を向けます!

口頭での日常会話は(スムーズには)出来ませんが、パソコンで文章にする事で《 自らの思いや考えをちゃんと表現出来て 》ます。

故に、誰かと会話をする際には、紙に書いたパソコンのキーボード(文字盤)をなぞる事でコミュニケーションを取り、それもちゃんと出来ています。

 

ちなみに、この文字盤をなぞるとは、例えば紙に書いたピアノの鍵盤に触れる事で、その人の中にメロディーが《 浮かび感じ取れる 》ようなイメージに近いかもしれません(笑)

そして、このようなコミュニケーション方法を《 選択した 》理由を東田さんは教えてくれます。

 

東田さん:
『 自分の忘れてしまいそうになる言葉を思い出せるから。 パソコンの変換のように次々と言葉が浮かんでくれるのです。 』

 

【 私達も情報を処理し切れていない 】

ここから魂の視点を色々と当てはめ捉えていきます!

あの世は思念(想念)の世界なので、そもそもがコミュニケーションを取る際に《 言葉を介す 》必要はありません(勿論、言葉を介してコミュニケーションを取ろうと思えば、それも可能です)。

そして、このコミュニケーションでは、

 

双方共に(あるいはそれ以上の複数であっても)説明を介さずとも、単に《 理解(わか)る 》(通じ合う)

 

ような感覚として捉えて貰えれば、イメージしやすくなるかもしれません。

なぜなら、このような感覚は私達も《 夢で実際に体験している 》からです(笑)

 

そして、以前のTOPICSでも伝えましたが、量子力学では、私達は全体として「毎秒1、100万ビット」の《 情報を吸収 》していると捉えています。

この「ビット」とはコンピューターが扱う情報の最小単位です。

そして、アルファベット26文字を表現するのに必要な情報量は「ビット」と言われています。

 

しかし、私達の「顕在意識」は毎秒1、100万ビットの情報量のうち「50ビット」に満たない情報量しか《 処理出来ていない 》と言われています。

つまり、「普通」と称される(称している)私達の誰もが

 

ちゃんと全ての情報(会話なども含め)を《 把握し処理し理解 》出来ている訳では全くない

 

というのが事実(現実)です。

 

 

そして日常生活では、このような情報のほとんどが、

 

《 言葉を介して 》行われている

 

という事です、、、