念ずれば通じ華開く為の!?メタファー ~歯の再生&魚の知能という進化とドリトル先生~

次は、イラという魚は口を上手に活用し、海底から掘り出した貝を口に咥(くわ)え、予め選んでおいた硬いサンゴに向かって移動し、そのサンゴで貝を割って食べるという観察がなされ、魚は《 道具を扱う事が出来る 》という事も分かりました!

次は、テッポウウオという魚は水面から50㎝以上離れている枝などにいる昆虫に向けて口から水を発射し、落ちて来た昆虫を水中で捕らえますが、ここでは《 視覚と認知機能 》が活用されています。
それを証明する為に一つの実験が行われましたが、それがテッポウウオが人間の顔を見分ける事が出来るのか???というものでした(笑)

 

まず、テッポウウオにAさんとBさんの二人の正面の顔の画像を見せ、そして、Aさんの顔に水を発射した時にだけエサを与えました。
すると、40人以上もの顔の中からAさんの顔を判別して水を発射し、エサを貰う事が出来るようになりました!

更に、今度は正面の顔ではなく、顔を横向きにした画像を見せた所、それでも正確に判別する事が出来、これは現在のAI技術における顔認証機能でも完璧には至っていない事から驚愕の能力でもあり、テッポウウオは《 様々な角度(視点)から推測(推察)出来る能力を持っている 》事が分かりました。

同じような事は私達人間でも、

 

他人の気持ちを推し量る・・・

行間を読み取る・・・

 

などと同じ事かもしれません!?(笑)

次は、自分が自分である事をちゃんと意識する事が出来る《 自己認識能力 》についてですが、これには主に鏡を用いた実験であるミラーテストが活用されています。
例えば、チンパンジーの体の一部に印を付け、その印を取り除こうとすればチンパンジーは鏡に映った姿を自分であると認識している証拠となります。
このミラーテストをクリアした動物はチンパンジーやゾウや鳥などの、ほんの僅かであり、人間の場合でも概ね生後18ヶ月以降となります!

 

そこで、他の魚の体に付いた寄生虫をエサとしているホンソメワケベラという魚が実験対象となりました。
このミラーテストでは、最初は鏡に映った自分の姿を攻撃するなどしていましたが、次第に逆さまになって泳いだりなどの普段はしない行動を取り、鏡に映った姿が自分と同じ行動を取るかどうかなどを確認するようになり、終いには体に印を付けた箇所を取り除こうとする行動を取った事で晴れて!?ミラーテスト合格となりました(笑)

こうしてホンソメワケベラには自己認識能力がある事が分かりましたが、果たして《 他者認識能力 》はあるのかどうか???との観察に進んで行きます!

先程のようにホンソメワケベラは他の魚の体に付いた寄生虫をエサとしていますが、それと同時に他の魚の粘液も吸ってエサにしています。
故に、海の中にはホンソメワケベラに寄生虫を食べて貰う為に魚達が集まる「クリーニングステーション」と呼ばれる区画があります(笑)

 

しかし、ホンソメワケベラは3つの優先順位を付けてクリーニングを行っている事が分かりました。
一番順位の低い3位に位置するのはクリーニングステーションの近くに生息している、いわゆる常連さんでした。
なぜなら、すぐ近くにいる為にいつでも(エサとしての寄生虫を)食べる事が出来るからだそうです(笑)

2位に位置するのは時折やって来る魚達でした。
なぜなら、放置してしまうと他のクリーニングステーションに行ってしまう為だそうです!

そして、1位に位置するのがウツボなどの捕食者でした。
なぜなら、自分が食べられないようにする為だそうです!

ここでの優先順位は、私達人間に当てはめると、ある意味では忖度!?とも言えるかもしれません(笑)