クローン技術(クローン人間)を魂の視点で考えてみる ~逆鱗に触れるのか!?~

そのような状況の中、1981年に世界で初めて哺乳類(マウス)のクローンを誕生させたと主張したのが発生生物学者のカール・イルメンゼー博士という人物でしたが、《 後の検証 》で彼の実験記録には大量の訂正、誤り、矛盾が見つかり、科学的に価値が無いと判断され最終的に彼は科学界を追われましたが、これがキッカケとなってクローン技術の研究は下火となっていき、やはり哺乳類のクローンの作製は不可能との判断が《 再度 》科学界では主流となっていきました。

 

が、しかし、1997年にスコットランドのロスリン研究所で体細胞核移植という手法でクローン羊であるドリーが誕生します。
ちなみに、ある一定程度の年齢では《 記憶にある 》方もいらっしゃる事でしょう(笑)

先のように、クローン技術の研究は《 発生生物学の世界 》では下火になっていたものの、製薬会社をスポンサーに付け、より良いミルクを出す家畜を作製する為などに《 畜産業の世界 》では実験等が続けられていました。
つまり、

 

発生生物学という世界と・・・

畜産業という世界とでは・・・

クローン技術を研究する《 (真の)動機 》が全く違っていた・・・

 

という事が《 (その後の)分岐点 》となりました。

そして、羊のドリーの誕生に際しては世界中を巻き込んだ議論が起こり、賛否両論が渦巻く中、概ねは慎重であるべきなどのスタンスの国が多い中、1998年にはホノルル大学がドリーと同じ手法でクローンマウスの作製に成功しました。

その後は同年に牛、2000年に豚、2002年に猫、2005年に犬のクローンが続々と誕生し、良質の肉を生み出すクローン牛の大量生産も始まっていきます、、、

 

そして、2008年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)がクローン牛の肉を消費用に承認しますが、クローン牛であるかの表示義務もなく、消費者には見分ける事も出来ない中、スーパー等で売る事も可能となっていきました。
ちなみに、クローン牛から作られる肉は現在でも高価である可能性が高いので、それほど流通はしていないかもしれないし、価格で見分ける事は可能かもしれないという意見がこの番組では述べられておりました。

また、現在は飼っていた犬などの死去に伴うペットのクローン作製ビジネスが盛況となっており、ある会社のクローン犬は1匹1千万円ほどで実際にビジネスとして行われております。

 

その後の2013年にはオレゴン健康科学大学で「ヒトクローンES細胞」の作製に成功し、細胞レベルとは言え「初めての人間のクローンの誕生」となり、クローン人間の作製というのが俄(にわか)に《 現実味 》を帯び始めてきた頃合になります、、、

更に、2018年には中国の研究所が2匹のクローン猿の作製に成功したと発表し、これは霊長類での体細胞クローンとしては世界初となりました。

 

と、ひとまず番組からの紹介はここで一区切りしますが、今回出て来た数字等はあくまで「2018年放映当時」のものであり、また、真偽は不明ながらも2018年の年末には中国の博士が人間(双子の女児)のクローンを誕生させたニュースが大きな話題?批判?となったのも多くの人においては《 記憶に新しい 》かもしれません、、、

そして、その後も様々な動物のクローン研究が加速し、実際に《 現在進行形 》で誕生し続けております、、、