【 クローン人間に対する考え方の一例 】
番組では、大阪大学大学院教授の仲野 徹 氏と、東京大学医科学研究所幹細胞治療センター教授の谷口 英樹 氏に対し、《 「クローン人間」を、どう考えるか??? 》との問い掛けが出されました。
そこで、二人の《 やりとり 》を紹介します!

仲野 氏:
『 これは、ただ単に年の離れた一卵性双生児が生まれるに過ぎないと、論理的に突き詰めて考えたら、そうなんですよ。 (そうなんです)けどです、、、 』
谷口 氏:
『 クローンというのは決してはな(当初)から、けしからんというものではなくて、やはり何て言うか、人間の考え方や概念や外部環境が変わって来たりした時には、受け入れられる可能性もゼロでは少なくともない。
例えば今、人工妊娠というのがあったりして、そういったもので生まれたんですか???それとも自然妊娠なんですか???って、そういった事を、いちいち出逢った人に聞かないですよね。
全然普通に同じように生きていて、そこには区別もないですし、クローン人間だって同じようになる可能性は大いにあると思います。 』

仲野 氏:
『 私は全然違う考え方を持っていて、今までの子どもが生まれるというのは、一卵性双生児であろうが、普通の子どもであろうが、そうですけれども、偶然性なんですよね。
精子と卵子がランダムに逢って生まれて来る。
そこへ選択というか、特定の人のクローンを作るという意図が入って来る訳ですよね。
それ(意図)が入るとやっぱり、人間ってなんやろうか???人類ってなんやろうか???そういった事に対する考え方すら、僕は変わると思うので、人工授精うんぬんというのと、クローンというのは根本的な違いはあると思います。
そこに意図が入るかどうかという。 』
谷口 氏:
『 何かの目的の為に一人の人間が作り出されるって、これは大きな倫理問題だと思いますね。
何の為に自分が生まれたのかっていうのは、やっぱり人間の根幹に関わるメンタリティーの本当に根っこの所だと思うんですね。 』

仲野 氏:
『 生まれて来たクローン人間の人権とか人格とかを、どう捉えるかですね。
そして(クローン人間として)生まれて来た人が、それをどう捉えるかというのが一番大きな問題だと思います。
例えば大富豪とか、独裁者とか、天才のクローンを作ったとしても、同じ人はおそらく出来ないですよね。
そうなった時にもう一つの問題は、もっと似ているはずなのに!?っていうアイデンティティーの問題が僕は出て来ると思いますね。
僕は(クローン人間を)絶対に作るべきじゃないと思っていますから。
生まれて来たクローンの人が、基本的には人権とか人格、それから肉体ですよね。
この3つの関係性で、どんな変な事が起こるか分からないし、例えば技術的に上手くいくようになったとすれば、(そのような問題が)付きまとって来ると思います。 』
谷口 氏:
『 僕も今の時点では作るべきであるという意見では全くないんですけれども、ただ(体の)組織のクローン、細胞のクローンというのは医療に役立つ可能性がありますし、大いに研究すべきだと思っています。
個体のクローンっていうのは、やはり人間を作るという事は、それは世界が違いますね。
ドンドン例えば作られて、1種類の、まぁ均質性が高まってしまうというのは、非常に生物学的にはリスクが高まると思いますね。
ある種の病気に弱い人ばかりが増えてしまったりとか、そういう意味ではもの凄く人類全体の有り様に危機をもたらす可能性があるとは思いますね。 』

では、番組の紹介は、ここで終了です!
そして、TOPICSでは繰り返し伝えている通り、今回も「善悪や正誤や是非」などの問い掛けではありません。
なぜなら、
あくまで、あなた自身が・・・
そして、一人一人が《 考える 》事が大切で必要であり・・・
その為(考える為)の《 知る 》という素材の提供!!!
だからです!
