「第23巻より」:
ひょんな事から国立の息子が病院から投身自殺を図りました。
それを目撃した朝田は体で受け止めようとしますが上手くいかずに瀕死の状態になり、ストレッチャーで運ばれる際に伊集院に最後の力を振り絞って話します、、、
朝田:
『 ・・・・・って
・・・・・くれ
・・・・・て
くれ
・・・・・
お前が・・・・・
切って・・・・・くれ。 』
しかし、伊集院は恐怖から朝田を手術するのを拒否し、周りも同様に患者をおもちゃにしてはいけない!と伊集院が手術する事に反対します。
そんな中、ミキが話し始めます、、、
ミキ:
『 ・・・・・そう。
(朝田は)おもちゃにしろって言ってるのよ。
手術って面白いよね。
ね?
朝田先生は、いつだって手術を面白がってたわよ。
人の命を救いたいと思うのと同じぐらい。
---きっと、彼は、伊集院先生にこう聞きたいのよ。
〖 手術、やってみたくねぇか? ---面白いぞ? 〗。 』
そのようにミキが話す中、伊集院は朝田を手術する事を決意します。
そして、手術直前、朝田が子どもを助けようとしつつ、《 自らの身も守る為に 》取った行動が、完全に行き当たりばったりで、かなりの混乱をしていた事を伊集院は話しながら、
伊集院:
『 でも、生きようとしたんだ。
自己犠牲なんかじゃなく、自分も生きようと。 』
ところで、これも幾度もお伝えしております《 他人事と自分事 》という視点ですが、
他人事と自分事とは《 表裏一体 》という関係性ではなく・・・
時にこの《 表裏一体 》を間違えて当てはめてしまうと《 神髄を見誤る 》ケースもある・・・
という事になりますが、もし《 表裏一体 》という視点に迷ったり悩んだりした際には、
《 繋がり 》と《 重なり 》という視点に切り替えてみる・・・
という事を試してみて下さい!
では、いよいよ最後になります!
「第25巻より」:
ミキの異母兄弟である兄の霧島は教授選に敗れ明真を去りますが、これ迄のミキと霧島の関係は《 他人以上に疎遠 》なものであり、ミキは霧島に敵意や憎悪すら抱いていました。
そして、《 自らに都合の良い時だけ 》霧島を神輿を担(かつ)ぐように利用し、誰一人として霧島に感謝の言葉も、別れの挨拶すらもしない医局員に対しミキが話します、、、
ミキ:
『 なぜ誰も、霧島先生のお見送りに行かないんですか?
霧島先生に投票した人が十数名、その内の何人かは、今ここにいらっしゃると思いますが?
私は、おそらくこの医局の誰より、霧島先生を軽蔑してます。
だけど、誰かのために地を這いつくばって戦った人間への敬意は、そんな私でも持ってます。
処世術だかなんだか知らないけど、恥を知りなさいよ。 』
ところで、《 私達は誰もが多面多層な存在 》ともお伝えして来ております。
そして、そのような多面多層でありながらも《 自らの軸や芯を保つ 》事の大切さや必要性にも触れて来ております。
前々回の2023年のキーワードをお伝えしたTOPICSの締め括りでは、