妖怪から学ぶスピリチュアルなどの様々な視点(笑):後半 ~見えぬものへの尊び~

○ あかなめ
『 昔の風呂桶は木で出来ていた。 長い間使っていると木が腐ってくる。 そこへ垢(アカ)が溜まって臭くなる。 そうするとのんのんばあは風呂場の掃除をする。 俺が聞くと、この腐った木に溜まる垢(アカ)を食べにあかなめという妖怪が来るといけないからだ、と真剣に答えた。 俺もつられて真剣になって、風呂桶の掃除を手伝った。 』

 

臭いものに蓋をする 》や《 鼻が利く 》、あるいは《 焦臭い話 》に注意などの言葉もありますが、私達の《 嗅覚 》というのは心身においてもそうですが、魂の視点からも意外な程に!?とても大切で重要な働きをしてくれています。

そして、このような嗅覚が効かなくなるというのは危険な事でもありますが、それらを事前に回避するのに役立つのが、時折で良いので《 心の洗濯(掃除) 》をする事です!

 

ちなみに、もしかしたら皆さんの周りにも《 鼻につく 》人はいるかもしれませんね(笑)
これらも人それぞれの相性などもありますし、それは私にも勿論ありますが、《 ほどほどに 》などの加減や塩梅を保っている内は良いですが、これらが度を越して来ると、いとも簡単に《 差別や偏見 》などに《 転化 》しやすくなる性質もあり、身近なケースではイジメや各種ハラスメントでも同じ事になります!

 

○ 赤舌
『 赤い舌を出した妖怪と田の水門が対(つい)になっている。 わざわい(災い・厄い・禍い・祅い)の元である口や水門が開いているという事は、万事に対して凶という事を示す。 赤舌とはわざわいをもたらす存在で、その口が開いている限りは、吉事に恵まれないという事を現した絵ではないかと考えられる。 』

 

皆さんもご存じの通り《 口は災いの元(口は災いの門) 》との言葉があります。

最近の世の中や社会ではSNS等での誹謗中傷が幅を利かせている一方で、「口を噤(つぐ)む」などの《 不作為(という行動) 》も数多く見られます。
ここには《 無関心 》や《 他人事 》という視点が大きく関係しています。

そして「口はエナジーの出入り口」とも呼ばれますが、《 気の合わない 》人とのお食事は箸が進まないなどは多くの人が経験があるかもしれません。
そもそも、そのような人とのお食事は《 気が進まない 》のが本音である事でしょう(笑)

 

(基本的には)口から出て来るのが「言葉」であり、言葉を生み出す元が「思い」です!

そして、私達の身体の約60~70%が水分です。
これが《 水は命の根源 》とも言われる所以です。
最近では水道民営化の問題などもあります、、、

 

○ 手の目
『 一人の老人が悪党達に斬り殺された。 成仏できない老人は毎夜、復讐の為に彷徨(さまよ)い出る。 その執念が手の平に目を創った。 満月の夜になると彼は両手に出来た目を見開き、敵(かたき)を探し歩くようになったと言う。 』

 

「執念」とは未練とも執着とも表現可能ですが、これもポジティブやネガティブという《 (過度な)二者択一 》ではありません。

なぜなら《 「念」とは今の素直な心 》だからです。

そして《 目は口ほどにものを言う 》との言葉もありますが、目は「思い」の現れでもあり、口は先程の「言葉」の出入り口でもあり、手とは「行動」に一番馴染みやすい器官でもあります。

執念という一言においても《 最も問われるのは真の動機 》である事は同じです!